一般社団法人日本3Dプリンター協会(J3DA)について

2012年の後半頃から各種メディアで頻繁に取り上げられた3Dプリンターは、実際には1980年代より研究開発されてきた技術であり、約30年の年月を経て今まさに普及期に入りました。
3Dプリンターとは本来三次元の構造物を作る積層造形装置(Additive manufacturing 装置)の中でも、一部の安価なモデルを指す言葉でしたが、日本においては積層造形装置全体を示す言葉として定着しました。この3Dプリンターに関わる会社や個人は3Dプリンターメーカー、プリンターユーザー、造形したものを利用するエンドユーザーやこれらに関連する業界や人々と多岐にわたります。
本協会は3Dプリンターに関係する様々な分野の中で、特にものづくりの産業用途展開や新ビジネス開発にフォーカスして、この分野の発展を推進し、日本の新しい時代のものづくり産業や新ビジネスを創出することを目標として活動する会です。
この分野に関係する産業用3Dプリンターメーカーや装置を実際に使って部品やものを製造するメーカー、製造した部品を利用するメーカー、これらに関係するサービスを提供する会社、そして3Dプリンターを利用して地域の活性化や起業家の育成を検討している行政や地域の産業団体等の関係者の皆様が集結し、新しいものづくりに関係する技術と情報と人が集まり、有機的に結合するハブとなることを目指しています。
また、さらには3Dプリンター産業の裾野を広げるべく、一般市民の皆様や学生、児童に対しても3Dプリンターの普及、啓蒙、教育活動を推進して参ります。

News

2019.11.19
セミナーのお知らせ
「formnext 2019 にみる3Dプリンター最前線セミナー」 ヨーロッパ最大の3Dプリンターの展示会formnext 2019。今年も報告セミナーを開催いたします。
2018.12.10
セミナーご参加の御礼
「formnext 2018 にみる3Dプリンター最前線セミナー」 はご好評のうちに終了いたしました。ご参加ありがとうございました。
2018.11.20
セミナーのお知らせ
「formnext 2018 にみる3Dプリンター最前線セミナー」 11月にドイツで開催された世界最大規模の3Dプリンター展formnext2018。今年も視察報告セミナーを開催いたします。
2017.12.20
セミナーご参加の御礼
「formnext 2017 にみる3Dプリンター最前線セミナー」 はご好評のうちに終了いたしました。ご参加ありがとうございました。
   
2016.12.26
セミナーご参加の御礼
「formnext 2016 にみる3Dプリンター最前線セミナー」はご好評のうちに終了いたしました。ご参加ありがとうございました。
2015.12.11
セミナーご参加の御礼
「EuroMold2015 & formnextにみる3Dプリンター最前線セミナー」はご好評のうちに終了いたしました。ご参加ありがとうございました。
2014.10.14
2014年10月一般社団法人日本3Dプリンター協会設立 山口修一が代表理事に就任しました。

講演・セミナー・イベント情報

2019.11.19
「formnext 2019 にみる3Dプリンター最前線」
開催日 :2018年12月7日(金)
     開催場所:AP品川
募集人数:20名 
2018.12.10
「formnext 2018 にみる3Dプリンター最前線」
開催日 :2018年12月7日(金)
     開催場所:AP品川アネックス
※満席によりお申し込みは終了しました  
2017.12.14
「formnext 2017 にみる3Dプリンター最前線」
開催日 :2017年12月15日(金)
     開催場所:AP品川
※満席によりお申し込みは終了しました     
2016.12.26
「formnext 2016 にみる3Dプリンター最前線」
開催日 :2016年12月22日(木)
開催場所:AP品川
※満席によりお申し込みは終了しました
2015.12.11
「EuroMold2015 & formnextにみる3Dプリンター
最前線」

開催日 :2015年12月10日(木)
開催場所:AP品川
※満席によりお申し込みは終了しました
2015.1.20
「EuroMold 2014 から見えてきた3Dプリンティングの未来」
開催日  :2015年1月21日(木)
開催場所 :(株)3Dプリンター総研 セミナールーム
※満席によりお申し込みは終了しました

レポート・書籍情報

2018.12.17
「formnext2018 報告レポート」先行予約開始
購入申し込みはこちら
2018.1.22
「formnext2017 報告レポート」販売
購入申し込みはこちら
2017.6.21
「formnext2016 報告レポート」販売
購入申し込みはこちら
2015.12.22
「euromold2015 & formnext2015 報告レポート」販売
予約申し込みはこちら
2015.2.25
「EuroMold 2014 報告レポート」販売
購入申し込みはこちら
2014.12.22
2015年「EuroMold 2014 最新レポート」販売

おすすめコンテンツ

世界の3Dプリンターニュース 抜粋               全てのニュースを見る

掲載日:2019年11月19日:BASFがスカルプティオを買収
ドイツの大手総合化学メーカーのBASFが、フランスの3Dプリンティング・サービスビューローのスカルプティオを買収した。買収価格や株式のバリュエーションなどの買収内容の詳細については明らかにされていない。 スカルプティオの買収について、BASFの3Dプリンティング・ソルーション部門マネージングディレクターのディートマー・ベンカー博士は、「スカルプティオの買収により、お客様とパートナーに我々の革新的3Dプリンティング・ソルーションへのより速いアクセスを提供することが可能になります。それに加え、お客様はスカルプティオの幅広いサービスから多くのベネフィットを受けることになるでしょう」とコメントしている。 スカルプティオはフランスのパリとアメリカのサンフランシスコに拠点を置く3Dプリンティング・サービスビューロー。主にヨーロッパとアメリカにおいて、各種の3Dプリンティング・サービスを提供している。 BASFは、ドイツのルートヴィヒスハーフェン・アム・ラインに拠点を置く、150年の歴史を持つ世界最大の総合化学メーカー。全世界で11万人を超える従業員を擁し、735億ユーロを超える売上を計上している。日本でもBASFジャパンが営業を展開し、かつてはカセットテープや磁気テープなどのブランドで知られていた。
掲載日:2019年11月18日:アメリカ連邦裁判所が3Dプリント銃の3Dモデルの公開を違法と認定
米ワシントン州シアトルのアメリカ連邦裁判所が、ディフェンス・ディストリビュテッドによる3Dプリント銃の3Dモデルの公開を改めて違法と認定した。 オバマ政権は、武器輸出管理法に違反するとして、3Dプリント銃の3Dモデルの公開を違法としていた。それに対し、3テキサス州のディフェンス・ディストリビュテッドが3Dプリント銃の3Dモデルの公開を合法と主張し、トランプ政権と和解していた。今回の判断により、3Dプリント銃の3Dモデルの公開が改めて違法と認定された。 ディフェンス・ディストリビュテッドは、銃火器の所有を認める憲法に違反するとして、2015年にアメリカ政府を提訴していた。それに対し、アメリカ司法省は3Dプリント銃の3Dモデルの公開は武器輸出管理法に違反するのみならず、安全保障と世界平和に危機をもたらすものとして規制を求めていた。 一方で、トランプ政権は2018年にディフェンス・ディストリビュテッドと和解し、ディフェンス・ディストリビュテッド代表のコーディー・ウィルソン氏の弁護士費用を支払うなどした。 トランプ政権とディフェンス・ディストリビュテッドとの和解は、3Dプリント銃の拡散を危惧する市民団体などから激しい避難と反発を招いていた。
掲載日:2019年11月17日:ラウンチャーが史上最大のロケットエンジン用燃焼チェンバーを3Dプリンターで製造
アメリカのロケット製造ベンチャー企業のラウンチャーが、史上最大のロケットエンジン用燃焼チェンバーを3Dプリンターで製造したとして話題になっている。 ラウンチャーが製造したのは同社が開発中のE-2ロケットエンジン用燃焼チェンバー。E-2ロケットエンジンはアメリカ空軍からの発注を受け、2020年内の完成を目指している。 燃焼チェンバーは、ドイツのメタル3DプリンターメーカーのEOSのグループ会社のAMCMのアディティブ・マニュファクチャリング技術を用いて製造された。 ラウンチャーは、2017年にニューヨークのブルックリンに設立されたスタートアップ企業。E-2ロケットエンジンを搭載した小型ロケット・ロケット-1を製造している。ロケット-1は、高さ20メートルの小型ロケットで、773キログラムのペイロードを持つ。 ロケットやロケットエンジンの製造に3Dプリンターを活用する機運は世界的に高まっている。イーロン・マスク率いるスペース・エックスを筆頭に、ロサンゼルスに拠点を置くロケット製造ベンチャー企業のリラティビティ・スペースも、自社ロケットとロケットエンジンを3Dプリンターで製造している。ロケットづくりに3Dプリンターを活用することで、ロケット製造コストと製造時間が大幅に削減できるとしている。
掲載日:2019年11月16日:WASPがペレットPEEK3Dプリンター「デルタWASP2040テック」をリリース
イタリアの3DプリンターメーカーのWASPが、ペレットPEEK3Dプリンター「デルタWASP2040テック」をリリースする。今月開催ドイツで開催されるFormnext2019で公開する。 デルタWASP2040テックは、WASPの医療アドバイザーで脳神経外科医のヴィリアン・ダローリオ博士と協働で開発したもので、医療機器の製造が可能な造形性能を確保しているとされる。 WASPによると、手術で利用可能な人工関節などをPEEKで製造することで、医療コストを相当削減することが可能になる。また、PEEKをペレットで造形することで、フィラメントを使った場合のコストを最大で10%まで削減できるという。 PEEKはポリエーテルエーテルケトンの略称を持つ、イギリスのICI社が開発した結晶性ポリマー。優れた機械的特性を合わせ持つ、熱可塑性の超耐熱高分子樹脂。従来にない特性を備えた結晶性樹脂で、耐熱性や耐薬品性、耐熱水性に優れるが、溶融温度が高いため、多くの一般的なFDM方式の3Dプリンターでは利用できない。 WASPは、デルタWASP2040テックの他に、二つの新型3DプリンターをFormnext2019で公開する予定。
掲載日:2019年11月15日:ワークプレイス・STEM教育の3Dプリンティング・シンポジウムがシカゴで開催
ワークプレイス・STEM教育の3Dプリンティング・シンポジウムが、12月13日と14日の二日間シカゴで開催される。ゲストスピーカーによるトークセッションや、3Dプリンティングのワークショップなどの各種のイベントが催される。また、オートデスクのフュージョン360を使った3Dデザイン・ワークショップも開催される ワークショップでは、オランダの3Dプリンターメーカーのウルチメーカーのマット・グリフィン氏とアンダーソン・ター氏を講師に、ウルチメーカーの3Dプリンターを使ったハンズオンデモンストレーションが行われる。 また、シンポジウムの共催者でテック系コワーキングスペースのビット・スペース社長のマイク・ハーリー氏が、ビット・スペースにおけるメーカーを対象にした教育プログラムの事例についてのプレゼンテーションを行う。 非営利ボランティア団体のe-NABLE共同創業者のジェン・オーウェン氏も、e-NABLEが行っている3Dプリンターを使った無料の義肢製造プロジェクトについてのプレゼンテーションを行う。 シンポジウムの会場はシカゴ市内にあるビット・スペースのコワーキングスペース。参加申し込みは専用ウェブサイトから行える。
掲載日:2019年11月13日:EASAとFAAが合同で航空業界向けアディティブ・マニュファクチャリング・ワークショップを開催
EASA(欧州航空安全機関)とFAA(米国連邦航空局)が、合同で航空業界向けアディティブ・マニュファクチャリング・ワークショップを開催した。航空業界で高まるアディティブ・マニュファクチャリング技術への関心に対応したもので、三日間のワークショップで航空業界におけるアディティブ・マニュファクチャリング技術の技術動向や業界規制などについて話合われた。 あるワーキンググループでは、アディティブ・マニュファクチャリングで使われる素材の品質基準について話し合われ、航空機のパーツづくりなどにおける品質適合性などについての情報が交換された。 別のワーキンググループでは、航空用アディティブ・マニュファクチャリングにおける安全性基準についての情報が交換された。特に経年劣化、製造上の瑕疵、突発的なダメージなどの問題が提起され、実務上の観点から意見が交換された。 航空業界ではアディティブ・マニュファクチャリング技術の導入が進んでおり、ある統計によると、全世界の航空業界のアディティブ・マニュファクチャリング技術の導入規模は、2029年までに74億ドル(約7992億円)に達すると見込んでいる。航空機製造大手のエアバスも、最新のairbusA350シリーズの内装用部品などを3Dプリンターで製造している。
掲載日:2019年11月12日:ポストプロセス・テクノロジーズが2000万ドルの資金調達に成功
3Dプリンティング後のポストプロセスに特化したアメリカのポストプロセス・テクノロジーズが、2000万ドル(約21億8千万円)の資金調達に成功した。シリーズB投資に応じたのはグランド・オークス・キャピタルを筆頭とするシンジゲート。グランド・オークス・キャピタルは、NHLホッケーチームのバッファロー・セーバーズのオーナーのトム・ゴリサノ氏が創業したベンチャーキャピタル。 資金調達とともに、ポストプロセス・テクノロジーズはヨーロッパに新たに二つの販売代理店を設ける。フランスのエンジニアリング企業CYLAOS社がフランス市場を担当し、ノルウェーのKMC社が北欧市場を担当する。 ポストプロセス・テクノロジーズのジェフ・マイズCEOは、「我々のサービスに対する世界的な需要が伸びてきており、EU市場でのビジネスを拡大しています。ビジネス全体でのアディティブ・マニュファクチャリングへの関与が強まる中、インダストリー4.0ワークフローを実現するためのソルーションを提供してゆきます」とコメントしている。 ポストプロセス・テクノロジーズはニューヨーク州バッファローに拠点を置くスタートアップ企業。3Dプリンティング後にサポート材のクリーニングやサーフェスフィニッシュなどのポストプロセス・ソルーションを提供している。
掲載日:2019年11月11日:ファーゴ・アディティブ・マニュファクチャリング・イクイップメント3Dがアレフ・オブジェクトを買収
経営危機に陥っていた3Dプリンターメーカーのアレフ・オブジェクトを、ファーゴ・アディティブ・マニュファクチャリング・イクイップメント3Dが買収した。現地時間の先週金曜日、ファーゴ社が明らかにした。 発表によると、ファーゴ社はアレフ・オブジェクトのすべての資産を譲り受け、レイオフされた従業員の一部を再雇用するという。アレフ・オブジェクトのグラント・フラハーティCEOは、引き続き同社のCEOとして留まる。なお、買収価格などの詳細については明らかにされていない。 「ファーゴ社は、引き続きLulzBotブランドの3Dプリンターを作り続けます。今週末にも(アレフ・オブジェクトの工場がある)コロラド州ラブランドでの生産が再開される見込みです」とフラハーティ氏はコメントしている。 アレフ・オブジェクトは、先月10月11日に113人の従業員のうち91人をレイオフするなどし、経営危機が噂されていた。フラハーティ氏は、その時点でM&Aやオーナーチェンジなどを含む複数の選択肢について言及していた。 ファーゴ・アディティブ・マニュファクチャリング・イクイップメント3Dは、アレフ・オブジェクトを買収するためにベンチャーキャピタルが設立した有限会社。
掲載日:2019年11月10日:ピッツバーグ国際空港とピッツバーグ大学がアディティブ・マニュファクチャリング・ハブを建設
ピッツバーグ国際空港とピッツバーグ大学が、アディティブ・マニュファクチャリング・ハブを建設する。ピッツバーグ国際空港の空港ターミナルと滑走路に隣接する施設はネイバーフッド91と名付けられ、来年2020年内の工事着工を目指す。 ネイバーフッド91では、各種のアディティブ・マニュファクチャリング関連企業の入居施設が整えられる他、ポストプロダクション用試験施設、各種のオンデマンドプリンティング機器、アルゴンガスやヘリウムガスなどのガスサプライ施設なども提供される。 ネイバーフッド91の開設について、地元アレゲニー郡のリッチ・フィツジェラルド氏は、「ピッツバーグは、常にモノづくりの世界でのリーダーであり続けてきました。製造業は今や3Dプリンティングを含むアディティブ・マニュファクチャリングへと進化し、ネイバーフッド91を通じて、我々はモノづくりの世界の新たな世界的中軸になるでしょう」とコメントしている。 ピッツバーグは「鉄の街」と呼ばれ、古くからモノづくりが盛んな土地として知られる。ピッツバーグは製鉄に加え、アルミニウム、ガラス、船舶、石油、電気などの生産が盛んに行われている。 ピッツバーグ国際空港は、ペンシルバニア州ピッツバーグ市北西22キロメートルにある国際空港。四つの滑走路と五つのターミナルを持ち、年間800万人の旅客が利用している。
掲載日:2019年11月9日:フォルクスワーゲンがID.3のミニチュアモデル1万個を3Dプリンターで製造
フォルクスワーゲンが、開発中の電気自動車ID.3のミニチュアモデル1万個を3Dプリンターで製造したとして話題になっている。ID.3の公開イベント用に製造されたもので、HPのメタル・ジェッティング3Dプリンターが使われた。 フォルクスワーゲンとHPは、昨年からパートナーシップ契約を締結し、ID.3を含むフォルクスワーゲンの自動車製品のパーツ制作などを目指している。今回のミニチュアモデル制作は、両社のパートナーシップを象徴するイベントの一つとして捉えられている。 フォルクスワーゲンの技術計画開発担当責任者のマーティン・ゴード博士は、「自動車業界にアディティブ・マニュファクチャリング技術を普及させるという我々のビジョンは、業界のゲームチェンジャーであるHPとの提携により現実になりました。HPのイノベーションのペースは迅速で、我々の期待を大きく上回っています。(ミニチュアモデルの製造で)マイルストーンに到達し、実際の車づくりでの製造に近づきました」とコメントしている。 ID.3は、フォルクスワーゲンが開発中の同社初の電気自動車。ID.3は、フォルクスワーゲンが2018年に発表した電気自動車のプロトタイプMEBをベースに開発され、2020年のリリースが予定されている。ID.3の航続距離は420キロメートル、ヨーロッパでの販売価格は4万ユーロ(約480万円)が予定されている。先行販売される3万台は、すでに予約で埋まっているという。
掲載日:2019年11月8日:BCN3Dが自社3Dプリンターをオープンソース化
スペインのバルセロナに拠点を置く3DプリンターメーカーのBCN3Dが、自社3Dプリンターをオープンソース化した。 オープンソース化されたのはBCN3DのシグマR19シリーズとシグマックスR19シリーズ。いずれもCERNオープン・ハードウェア・ライセンス(CERN OHL)と、ジェネラル・パブリック・ライセンスv3(GPLv3)により提供される。デザインとプロセスのファイルは、いずれもBCN3DのGitHubで入手できる。 BCN3Dの3Dプリンターのオープンソース化について、レップラップ・プロジェクトの創業メンバーのリチャード・ホーン氏は、「R19シリーズの開発には、キーコンポーネンツパーツの製造などで多くのサプライヤーが関与してきました。オープンソースにすることで、3Dプリンティングコミュニティをより密接なエコシステムにすることが可能になります」とコメントしている。 現在販売されているFDM方式の3Dプリンターの多くは、オープンソースをベースにしたレップラッププロジェクトで開発された3Dプリンターを原型にしている。そうした3Dプリンターの多くは、商品化された後も継続してオープンソースにし、3Dプリンティングコミュニティから自由にアクセスできるようにしている。
掲載日:2019年11月7日:Xジェットの技術アドバイザーにノーベル化学賞受賞者が就任
イスラエルのアディティブ・マニュファクチャリング企業のXジェットの技術アドバイザーに、ノーベル化学賞受賞者が就任する。就任するのは2011年ノーベル化学賞を受賞したイスラエル・テクニオン工科大学教授のダン・シェヒトマン氏。 シェヒトマン氏は、1982年に米ジョン・ホプキンス大学に訪問研究員として滞在中、正20面体に相当する対称性を持つ電子線回析像を発見した。従来の結晶学の常識に当てはまらない対称性を持つものとして「準結晶」(Quasicrystal)と名付けられ、同氏はその発見者として1999年にウルフ賞を、2011年にノーベル化学賞を受賞した。 シェヒトマン氏は、Xジェットの素材とアプリケーション開発ロードマップ構築などの技術的アドバイスを行う。 シェヒトマン氏は、「私はアディティブ・マニュファクチャリング技術に長らく魅了されてきました。アディティブ・マニュファクチャリング技術が多くの技術革新やコンセプトを実現させてきたからです。それでもまだ多くの手つかずの領域が残されており、準結晶の技術がさらに多くの恩恵をもたらすと考えています」とコメントしている。 Xジェットは、主にセラミックやメタルパウダーを素材とするアディティブ・マニュファクチャリング・ソルーションを提供している。
掲載日:2019年11月6日:ジェイ・レノがストラタシスと共同でクラシックカーのパーツを3Dプリンターで製造
アメリカの人気コメディアン・アナウンサーのジェイ・レノが、大手3Dプリンターメーカーのストラタシスと共同で、クラシックカーのパーツを3Dプリンターで製造する。 ジェイ・レノは所有する法人のビッグドッグ・ガレージを通して160台以上のクラシックカーを所有している。ストラタシスの発表によると、ストラタシスは同社のパフォーマンス・パートナー・プログラムを通じ、最新のアディティブ・マニュファクチャリング技術を使ったオンデマンドのマニュファクチャリングサービスを提供する。 ジェイ・レノが所有するクラシックカーには1906年製スタンレー・スチーマーなどが含まれていて、パーツの供給が終わっている。ジェイ・レノは、ストラタシスのフォルタス450mc3Dプリンターなどを使い、パーツを製造するとしている。 ジェイ・レノは、「クラシックカーの愛好家として、私は常に車の再生産に大いなる興味を抱いてきました。3Dプリンターは、そのプロセスを大きく加速します。ストラタシスのプリンターが、どのような次元に我々を連れて行ってくれるのか楽しみです」とコメントしている。 ジェイ・レノは、ニューヨーク州出身の69歳。米NBCテレビのトーク番組『ザ・トゥナイト・ショー・ウィズ・ジェイ・レノ』の司会を約17年間務め、アメリカでは知らない人がいないほどの有名人。日本車を含むクラシックカーの愛好家としても知られている。
掲載日:2019年11月5日:ストラタシスとDSMベンチャーリングがインクビットに1200万ドルを投資
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスと、オランダの大手化学メーカー傘下のDSMベンチャーリングが、マサチューセッツ工科大学発のベンチャー企業のインクビットに、1200万ドル(約12億9600万円)を投資した。資金はインクビットが開発しているマテリアル・ジェッティング・アディティブ・マニュファクチャリング技術の研究開発や、3Dプリンティング素材の開発に使われる。 インクビットの共同創業者でCEOのダビデ・マリーニ氏は、「業界の優れたリーダーとのパートナーシップを組めることにエキサイトしています。このチームを編成することで技術開発を促進でき、プラットフォームの商業化を実現できます。ロボティクス、医療、ライフサイエンスなどの領域で様々なアプリケーションを提供することが可能になるでしょう」とコメントしている。 投資に伴い、インクビットの取締役会に新たにストラタシスの研究開発担当副社長ガイ・メンチック氏と、DSMベンチャーリングの取締役ルダ・コペキナ氏が参加する。 インクビットの3DプリンターはマシンビジョンとAIを搭載し、プリント時にリアルタイムでエラーを修正、従来型の3Dプリンターよりも正確な3Dプリンティングを実現している。同社の3Dプリンターは、既にジョンソンエンドジョンソンなどの大手企業から受注している。
掲載日:2019年11月4日:オランダのフィラメント・エクストルーダーメーカーがアメリカに進出
オランダのフィラメント・エクストルーダーメーカーの3Devoがアメリカに進出した。デラウェア州クレイモントに開設される同社アメリカオフィスは、同社初の海外オフィスとなる。 3Devoはオランダのユトレヒトに拠点を置くスタートアップ企業。2016年に同社初のフィラメント・エクストルーダーをリリースし、以後ヨーロッパ市場を中心に事業を拡大している。 アメリカオフィスの開設について、3Devoのティム・ウェセリンクCEOは、「3Devoのビジネスをアメリカに拡大し、アメリカに世界初の海外オフィスを開設することは、我々の事業戦略にとって合理的な選択です。アメリカに拠点を持つことでアメリカ市場における配送のリードタイムを短縮し、為替取引による差益や物流の無駄などを回避することができます」とコメントしている。 3Devoは、3Dプリンティングで生じるプラスチックゴミなどを原料にフィラメントにリサイクルするフィラメント・エクストルーダーを製造している。同社のフィラメント・エクストルーダーは、環境意識の高い3Dプリンターユーザーを中心に支持を集めている。同社はフィラメント・エクストルーダーとともに、フィラメントのドライヤーもリリースしている。
掲載日:2019年11月3日:2020年アディティブ・マニュファクチャリング戦略サミットがボストンで開催
2020年アディティブ・マニュファクチャリング戦略サミットが、2020年2月11日と12日の二日間米マサチューセッツ州ボストンで開催される。開催期間中、医療・歯科医療における最新のアディティブ・マニュファクチャリング技術や、製造業における最新のメタル3Dプリンティング技術などが紹介される。 スピーカーには、マテリアライズ北米担当副社長ブライアン・クラッチフィールド氏、ウェスタン大学医学部准教授レス・カルマン氏、グローバル・アドバンスメタル・シニアエンジニアアーマル・アビッド氏、スマートテック社長ローレンス・ガスマン氏、EOS北米担当マネージャーローラ・ギルモア氏、オートデスクテクニカル・マネージャーマイク・グロー氏などが招かれている。 サミットの参加費用は、医療・歯科医療とメタル3Dプリンティングトラックの両方に参加できるゴールドパスポートが1099ドル(約118,7000円 )、医療・歯科医療トラックのみの参加費用が899ドル(約97,000円)、メタル3Dプリンティングトラックのみの参加費用が899ドルとなっている。価格はいずれもアーリーバード登録価格。 会場はボストンのシーポートホテル。サミットの参加申し込みは2020年アディティブ・マニュファクチャリング戦略サミットの公式ホームページで行える。
掲載日:2019年11月2日:スリーディーシステムズが2019年度第三四半期決算を発表
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズが、2019年度第三四半期決算を発表した。発表によると、同期間中の売上は1億5530万ドル(約167億7240万円)で、前年同期から5.6%減少した。ヨーロッパと中国市場における自動車産業の3Dプリンティング需要の低迷が影響した。 ヘルスケアサービス・シミュレーション部門の売上は前年同期から6.3%増加し、5640万ドル(約60億9120万ドル)となった。特にバーチャル手術プランニングなどのヘルスケア事業の売上が前年同期から15%増加した。 オンデマンド・マニュファクチャリング部門の売上も前年同期から12%増加し、2310万ドル(約24億9480万円)となった。アメリカ空軍などの連邦政府との契約増加が功を奏した。 3Dプリンターの売上は前年同期から17.2%減少し、4140万ドル(約44億7120万ドル)となった。ソフトウェアの売上は前年同期から0.1%増加し、2460万ドル(約26億5680万円)となった。 2019年度第三四半期末に同社が保有する現金の総額は、前年同期末の1億5040万ドル(約162億4320万円)から1億2760万ドル(約137億8080万円)に減少した。
掲載日:2019年11月1日:カンペールがフットウェアのデザインに3Dプリンターを活用
スペインのフットウェアメーカーのカンペールが、フットウェアのデザインに3Dプリンターを活用している。 カンペールが利用しているのは、同じくスペインのバルセロナに拠点を置くBCN3Dのシグマ3Dプリンター。ABS、PET-G、ナイロン、TPUなどの素材を使い、各種のフットウェアのプロトタイプを製造している。 BCN3Dのシャビア・マルティネス・ファネカCEOは、「3Dプリンターが手元にあることで、カンペールのデザイナーは文字通り新たなデザインを直ちに掌に載せることが可能になります。デザイナーが新しいモデルを翌日に手に入れられることで、カンペールのデザインチーム全体が新しい創造的な可能性を持つことになります」とコメントしている。 カンペールは、スペイン・バレアレス諸島州インカに拠点を置くフットウェアメーカー。カンペールとは「素朴な」「田舎の」という意味で、奇抜な色彩や左右非対称などのユニークなフットウェアを製造することで知られている。ロンドン、パリ、ミラノ、ニューヨーク、東京などに直営店を設け、日本では特に大手百貨店に販売コーナーを有している。 カンペールは、生産機能を有しないマーケティング型企業で、製造は外部の工場に委託している。
掲載日:2019年10月31日:リンク3Dが700万ドルの資金調達に成功
ニューヨークに拠点を置くアディティブ・マニュファクチャリング・ワークフロー・ソフトウェア開発のリンク3Dが、700万ドル(約7億5600万円)の資金調達に成功した。調達した資金はアメリカ、ヨーロッパ、日本市場での販売促進とカスタマーサポートに使われるとしている。 リンク3Dに出資したのは、コロラド州ボーダーに拠点を置くベンチャーキャピタルのAIキャピタルをリードインベスターとするシンジゲート。AIキャピタルは、特にAI技術を活用したスタートアップ企業に特化した投資事業を展開している。なお、バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。 リンク3Dの共同創業者兼CEOのシェーン・フォックス氏は、「資金は、アディティブ・マニュファクチャリング関連製品のワークフロー・オートメーション技術や、人工知能の研究開発にも使われます。これらの新技術の開発により、世界中のメーカーにマニュファクチャリングの真のベネフィットをもたらすことができると信じています」とコメントしている。 リンク3Dは2016年設立。アディティブ・マニュファクチャリング・エグゼキューション・システム(アディティブMES)と名付けられたワークフロー・ソフトウェアをSaaSとして世界中のメーカーや3Dプリンティング・サービスビューローに提供している。
掲載日:2019年10月30日:PTCがオンシェイプを買収
アメリカのCADソフト・PLM(製品ライフサイクル管理)ソフトメーカーのPTC(パラメトリック・テクノロジー・コーポレーション)が、SaaSCADソフト開発のオンシェイプを買収する。買収金額は4億7千万ドル(約507億円)で、来月決済される。オンシェイプの買収により、PTCはSaaSベースのCADソフト開発の領域へ参入する。買収後、オンシェイプはPTCの一事業部として引き続き事業を展開する。 オンシェイプは2012年にマサチューセッツ州ケンブリッジで設立、これまでにベンチャーキャピタルから1億5千万ドル(約162億円)の資金を調達し、全世界で5千人以上のユーザーを抱えていた。 PTCは、昨年から自社製品のビジネスモデルをサブスクリプションモデルに切り替え始めている。オンシェイプの買収は、PTCのサブスクリプションモデル移行のテストケースとして位置づけられている。 PTCは1985年設立。旧ソビエト連邦の数学者であったサミュエル・ガイスバーグ氏がアメリカに亡命して設立、世界初のパラメトリック・フィーチャー・ベースの三次元CADソフト「プロ・エンジニア」をリリースした。PTCは今日までに全世界で5万社以上の顧客を抱え、年間の売上高は13億ドル(約1404億円)に達している。
掲載日:2019年10月29日:国際宇宙ステーションに3Dプリンター用プラスチックリサイクラーが導入
ISS国際宇宙ステーションに3Dプリンター用プラスチックリサイクラーが導入される。現地時間の今週土曜日に打ち上げられるシグナス貨物宇宙船に搭載され、各種の物資と共に搬入される。 プラスチックリサイクラーは、NASA傘下のベンチャー企業のメイド・イン・スペースが開発した。国際宇宙ステーション内で生じるプラスチックゴミや、3Dプリンターのフィラメントゴミなどを、3Dプリンターのフィラメントにリサイクルする。 メイド・イン・スペースの担当者は、「プラスチックリサイクラーは、プラスチックのパッケージゴミや3Dプリンターの利用によって生じたゴミなどをリサイクルすることで、宇宙空間におけるプラスチックの持続可能なライフサイクルをより完璧なものに近づけます。長期間に及ぶミッションにおける自己完結性と持続可能性を改善し、地球からの物資補給にかかる打ち上げコストを削減するでしょう」と説明している。 メイド・イン・スペースは、2016年に世界で初めて国際宇宙ステーションに3Dプリンターを導入した。メイド・イン・スペースの3Dプリンター「ゼロ・グラビティ」は、これまでに国際宇宙ステーション内で使われる各種のパーツなどを製造してきている。 メイド・イン・スペースは2010年設立。宇宙空間における商業的、工業的製造ソルーションを提供する事を目的に事業を展開している。
掲載日:2019年10月28日:ヴィシエント・バイオサイエンシスがオーガノボに買収提案
業績不振から株価が低迷しているバイオ3Dプリンターメーカーのオーガノボに、創薬ベンチャー企業のヴィシエント・バイオサイエンシスが買収提案を行った。提案によると、オーガノボが新たに新株を発行し、ヴィシエント・バイオサイエンシスが買収、オーガノボの株式の57%を保有する筆頭株主になる。残りの43%はオーガノボの既存株主の持ち分となる。 オーガノボのテイラー・クラウチCEOは、ヴィシエント・バイオサイエンシスの買収提案を前向きに検討しているという。 今年8月にオーガノボは「複数の経営の戦略的代替案」を検討していると発表し、自社の売却の可能性を示唆していた。発表を受け、オーガノボの株価は90セントから54セントに下落した。 ヴィシエント・バイオサイエンシスは2017年設立。オーガノボと同じくサンディエゴに拠点を置き、製薬企業を相手に各種の創薬プロジェクトを展開している。同社は現時点では未公開企業だが、オーガノボの株式を取得することで「リバース・マージャー」し、公開企業となる。 オーガノボは2007年設立。肝細胞のバイオインクを原料にしたバイオ3Dプリンターを製造している。同社のバイオ3Dプリンターは、製薬会社が臨床試験などに利用している。
掲載日:2019年10月27日:WASPが土を材料に3Dプリント住宅を建設
イタリアの3DプリンターメーカーのWASPが、土を材料に3Dプリント住宅を建設する。正確には土25%、米ワラ40%、米のもみ殻25%、水硬性石灰10%を混ぜ合わせたものを材料に、WASPのクレーン建設3Dプリンターで建設する。 プロジェクトはイタリアのボローニャをベースに、地元の建設会社マリオ・クシネラ・アーキテクツと共同で行われ、「持続可能な地球の住宅」建設を目指すとしている。 WASPのマッシーモ・モレッティCEOは、「現地で入手可能な土を材料に3Dプリント住宅を建設することは、地球の持続可能性を鑑みるに非常に合理的なことです。土は世界最古の素材であり、どこでも入手可能です。建設3Dプリンティング技術と組み合わせることで、世界に新たな希望を与えることが可能になります」とコメントしている。 WASPでは、2020年初頭までにボローニャに最初のパイロット住宅を建設したいとしている。 WASPは2012年設立。これまでに世界最大クラスの建設用デルタ3Dプリンターなどを開発し、世界中の3Dプリンターコミュニティに話題を提供してきている。WASPは、昨年にも土を材料とする3Dプリント住宅を建設し、話題を集めている。
掲載日:2019年10月26日:ドバイに世界最大の3Dプリント建築物が登場
アラブ首長国連邦の都市ドバイに、世界最大の3Dプリント建築物が登場して話題になっている。 ロシアの建設会社エイピス・コアと、フランスのナント大学の共同プロジェクトで建設されたもので、高さ9.5メートル、640平方メートルの二階建ての建物は、これまでに3Dプリンターで建築されたものとしては世界最大となる。 プロジェクトを担当したダウンド・アル・ハジリドバイ地方行政長官は、「このプロジェクトは建設セクターにおける大きなターニングポイントです。建設における3Dプリンティング技術は好機を短縮し、その結果建設コストと建設作業員の数を削減できます。ドバイはこの3Dプリンティング技術を使い、世界における3Dプリンティング技術の首都となることを目指しています」とコメントしている。 ドバイは建設3Dプリンターの導入を積極的に進めている。ドバイでは2030年までに市内で建設される建築物の25%を3Dプリンターで建設するとしている。 ドバイはアラブ首長国連邦を構成する首長国の一つ。ドバイ首長国の首都としてアラビア半島のペルシア湾の沿岸に位置するアラブ首長国連邦第2の中心都市。人口は約331万人。近年は日本からの観光客も増加している。
掲載日:2019年10月25日:バルセロナにヨーロッパ初の3Dプリンティング・インキュベーターが設立
スペインのバルセロナにヨーロッパ初の3Dプリンティング・インキュベーターが設立され、話題になっている。 3Dファクトリー・インキュベーターと名付けられた施設は、主に3Dプリンティング関連事業を展開する新興企業やプロジェクトに対し、コンサルティングやマーケティングなどの支援を提供する。600平方メートルの大きさの施設には6種類の3Dプリンターとポストプロセス用デバイスが設置され、入居企業が自由に利用できる。施設にはまた、大規模コワーキングスペース、会議室、プライベートオフィス、ダイニングエリア、オープントレーニングルームなども用意されている。 3Dファクトリー・インキュベーターの支援を受けているLiqアイウェアーのジョセフ・マテオCEOは、「3Dファクトリー・インキュベーターの支援を受けることは、我々にとって信じられない機会となっています。通常ではアクセスできないような3Dプリンターに容易にアクセスでき、技術上のアドバイスを受けることもできます。我々は製品開発に集中でき、最良の結果が得られると信じています」とコメントしている。 3Dファクトリー・インキュベーターでは、今後四年間で100の企業やプロジェクトを支援したいとしている。事業開始から3カ月が経過した現時点で、3Dファクトリー・インキュベーターはすでに20の企業やプロジェクトを支援している。
掲載日:2019年10月24日:KLMオランダ航空がペットボトルを3Dプリンター用フィラメントにリサイクル
KLMオランダ航空が、機内サービスで回収されたペットボトルを3Dプリンター用フィラメントにリサイクルして話題になっている。 機内サービスではドリンクサービスなどで大量のペットボトルが使われるが、KLMオランダ航空はそうした大量のペットボトルを回収し、地元のリサイクル業者へ引き渡している。業者はペットボトルを3Dプリンター用フィラメントとペレットにリサイクルし、KLMオランダ航空へ納めている。 KLMオランダ航空は、主にウルチメーカーのS5プロシリーズを使い、消耗部品などの各種のパーツを製造している。同社は毎日平均1.5キログラムのフィラメントを利用しており、リサイクルフィラメントを使うことで1日あたり64.5ユーロ(約7680円)の原料コストを削減しているという。 航空機の消耗部品を3Dプリンターで製造する機運は世界的に高まっているが、機内サービスで使われたペットボトルをリサイクルし、パーツなどを3Dプリンターで製造するのはこのKLMオランダ航空のケースが世界初と見られる。世界的な環境問題への意識の高まりにより、こうした動きが他の航空会社へも波及する可能性がある。 KLMオランダ航空は1919年設立のオランダのフラッグキャリア。世界250都市に就航し、日本でも成田空港と関西空港などに就航している。
掲載日:2019年10月23日:アメリカのスタートアップ企業がオフザグリッド3Dプリント・プレハブ住宅をリリース
アメリカのスタートアップ企業が、オフザグリッド3Dプリント・プレハブ住宅をリリースして話題になっている。 ネバダ州リノに拠点を置くHaus.me(ハウス・ミー)が開発した3Dプリント・プレハブ住宅は、mOne、mTwo、mFourの三シリーズ。部屋数はそれぞれキッチントイレ付きのリビングルーム一部屋、二部屋、四部屋で、いずれもソーラーパネルを搭載した電力を自給するタイプとなっている。また、いずれもAIと連動したコネクテッドハウスOSを搭載したスマート住宅となっている。 Haus.meによると、同社の3Dプリント・プレハブ住宅は従来の工法で建設された住宅の10倍以上の強度を持ち、室内に99%ウィルスフリーの環境を提供できるとしている。工期も短く、受注から数週間で製造出来、翌日にはデリバリー可能としている。 住宅建設の現場に3Dプリンターを導入する機運は世界的に高まっているが、オフザグリッド(エネルギー自給型)の3Dプリント住宅が開発されるのは本ケースが世界初と見られる。 Haus.meは、2016年にジュリア・ガーバットとマックスガーバットの二人が設立した。設立以来、住宅用フレームやコンポーネントの製造を行っている。
掲載日:2019年10月22日:スコットランドの新興ロケットメーカーがロケットエンジン試験施設を開設
スコットランドの新興ロケットメーカーのスカイロラが、スコットランドの首都エジンバラにロケットエンジン試験施設を開設した。施設ではスカイロラが開発しているロケットエンジン30kNの燃焼試験などが行われる。 アメリカのリラティビティ・スペース、ブルーオリジンなどの他の新興ロケットメーカーと同様、スカイロラもロケット本体やロケットエンジンの主要パーツを3Dプリンターで製造している。スカイロラは3Dプリンターなどのアディティブ・マニュファクチャリング技術にロボティクス、CNCミリングなどの他の技術を合わせたハイブリッド・マニュファクチュアリング・システムを採用している。 スカイロラの創業者でCEOのヴォロディミール・レビキン氏は、「我々のチームの驚異的な働きにより、宇宙との距離を大幅に縮めることが可能になりました。スカイロラは今後も努力を続け、ここ英国とヨーロッパの人々に宇宙のメリットをもたらすことになるでしょう」とコメントしている。 スカイロラは現在、スカイロラ1とスカイロラXLの二つのシリーズのロケットを製造している。スカイロラは、2021年末までに同社初の商用ロケット打ち上げを実現したいとしている。
掲載日:2019年10月21日:エアバスとローカルモーターズが共同でマイクロファクトリーを設立へ
ヨーロッパの航空機製造大手のエアバスと、アメリカの3Dプリント自動車メーカーのローカルモーターズが、共同でマイクロファクトリーと設立する。マイクロファクトリーでは、小型航空機や自動運転自動車などが製造される予定。 マイクロファクトリーはローカルモーターズが確立したコンセプト工場。これまでの工場の概念を否定し、地元密着型の自己完結的な小型工場を意味する。ローカルモーターズは、実際に消費地に近い場所にマイクロファクトリーを設立し、自動車を製造している。マイクロファクトリーには各種の3Dプリンターなどのアディティブ・マニュファクチャリング機器が導入され、パーツなどの製造を行っている。 マイクロファクトリーの設立についてローカルモーターズのジェイ・ロジャースCEOは、「従来の運輸インフラは柔軟性がなく、巨額の資本を必要とするものでした。一方で、近年の新たな消費トレンドや技術的進化に必ずしも対応できていません。マイクロファクトリーは、ローカルなニーズにきめ細かに対応できるでしょう」とコメントしている。 ローカルモーターズは2007年設立。2015年には世界初の3Dプリント自動車「LM3D」を開発し、世界的な話題となった。
掲載日:2019年10月20日:カラーファブがレーザーマーク可能なPLAフィラメントをリリース
オランダのフィラメントメーカーのカラーファブが、レーザーマーク可能なPLAフィラメントをリリースした。レーザーマーク可能なフィラメントがリリースされるのは世界初と見られる。 レーザーマーキングPLAと名付けられたフィラメントは、3Dプリント後にレーザーエングレーバーなどで2Dプリントできる。テキストやグラフィックを表面に直接印刷できるので、バーコードなどをプリントするなど様々な利用が可能。造形物そのものをエングレーブせず、表面を変色させてプリントするので、造形物の表面は傷つかない。 レーザーマーキングPLAは1.75mmと2.85mm径の二つのサイズで提供され、価格は0.75kgのスプールで49.95ユーロ(約5988円)。色はライトグレーのみで、溶融温度は195-220℃となっている。 カラーファブは、「レーザーマーキングPLAは耐久性、防水性、耐熱性、耐化学性に優れ、エンドユーズパーツの製造において様々な利用が可能です」と説明している。 カラーファブはオランダの素材企業ヘリアン・ポリマーズの社内ベンチャーとして設立され、これまでにブロンズフィルなどの金属系フィラメントやウッドフィル、バンブーフィルなどのウッド系フィラメントをリリースしてきている。
掲載日:2019年10月19日:ヒストリーチャンネルの人気番組が番組制作に3Dプリンターを活用
アメリカのケーブル・衛星専門チャンネルのヒストリーチャンネルの人気番組が、番組制作に3Dプリンターを活用している。 ヒストリーチャンネルの「カウンティング・カーズ」は、ラスベガスのカーカスタムショップ「カウンツ・カスタムズ」での出来事を放送するリアリティ・ショー。数多くあるヒストリーチャンネルの番組の中でも特に高い人気を得ている。カウンツ・カスタムズのオーナーのダニー・コーカーが、持ち込まれる様々なアメ車のクラシックカーやカスタマイズカーを改造したりリストアする様々なストーリーが展開されるという内容。 番組では、毎回登場するクラシックカーやカスタマイズカーのパーツをトラクタスの大型3Dプリンターで製造している。トラクタスの大型3Dプリンターは、最大高さ2100mmのパーツを製造できる。 最近放送されたバットモービルをリストアする回でも、3Dプリンターが活用された。プロダクションスタッフによると、3Dプリンターを活用することで番組制作時間が大幅に短縮されたという。 テレビ番組や映画の製作に3Dプリンターを活用する機運が近年高まっている。特に大型3Dプリンターの登場により、今後3Dプリンターがさらに活用されると業界関係者は期待している。
掲載日:2019年10月18日:レイオフされた従業員がアレフ・オブジェクツを提訴
現地時間の10月11日金曜日にレイオフされた従業員が、アレフ・オブジェクツを提訴した。訴えを起こしたのはアレフ・オブジェクツの元従業員ザッカリー・ハージェンレーダー氏を代表とする元従業員一同。訴えによると、アレフ・オブジェクツは法律で定められた解雇の事前予告を行うことなくレイオフし、元従業員に多大な損害を与えたとしている。 元従業員によると、アレフ・オブジェクツは今月9日午後3時に突如口頭でレイオフを宣告した。同社が事業を行っているコロラド州の労働者調整再教育通知法は、企業が労働者を解雇・レイオフする場合、60日以上の事前予告を行うことを求めている。また、事前予告が行われていた場合に支給されたはずの給与を支払うよう求めている。 アレフ・オブジェクツは、ネット上に拡散した事業停止の噂を否定したものの、今月11日に従業員113名のうち91名をレイオフした。同社創業者ジェフ・モー氏は、事業継続を目指して資金調達とオーナーチェンジを模索しているとコメントしていた。 ある関係者は、アレフ・オブジェクツは事業継続に必要なキャッシュに不足しており、完成品在庫の販売によってキャッシュ獲得を目指しているものの、今月末で事業を停止するのではないかと予想している。
掲載日:2019年10月17日:イギリスの3Dプリンティング・サービスビューローがリサイクルフィラメントを使った3Dプリンティングサービスを開始
イギリスの3Dプリンティング・サービスビューローが、リサイクルフィラメントを使った3Dプリンティングサービスを開始した。 サービスを開始したのはランカシャーに拠点を置くランカシャー3D。同社では年間165キログラムの廃棄フィラメントが生じているが、それをリサイクルして3Dプリンティングサービスに利用するとしている。 ランカシャー3Dの共同創業者スティーブン・ピアーソン氏は、「この地球には限られた資源しかなく、我々はそれについてより多くの責任を負う必要があります。政府はそのための政策を打ち出そうとしており、消費者はこれまでの消費行動を改める決意を固めています。我々のようなビジネス界の人間も、それを手助けすべきです。循環型の経済を作りあげることで、資源を無駄なくリサイクルし続けることが可能になります」とコメントしている。 ランカシャー3Dは2018年4月設立。42台のFDM3DプリンターとSLA3Dプリンターを使い、3Dプリンティングサービス、3Dスキャニングサービス、リバースエンジニアリングサービスなどを行っている。同社は3Dプリンティングサービス用に大量のPLA、ABS、カーボンファイバーフィラメントなどを消費している。
掲載日:2019年10月16日:オランダの大学生が飲食店の廃棄食材を3Dプリンターで再利用
オランダの大学生が飲食店の廃棄食材を3Dプリンターで再利用しているとして話題になっている。 プロジェクトを立ち上げたのはオランダのアイントホーフェン工科大学の大学生エルザリンデ・ヴァン・ドレワード氏とヴィタ・ブローケン氏。通常は廃棄されてしまう食材に「第二の人生」を与えることをミッションにプロジェクトを立ち上げたという。 同氏らが開発した3Dプリンターはシリンジをノズルにしたタイプのフード3Dプリンター。3Dプリントする素材は、廃棄されたパンを乾燥させてパウダー状にしたものと、廃棄された野菜や果物をすりつぶしたペーストを混ぜたものを利用している。素材を3Dプリンターで3Dプリントし、形成されたものをオーブンで焼いてクッキー状の食品に加工する。 ドレワード氏によると、同氏らは地元の飲食店を対してプレゼンテーションを行い、同氏らが開発した3Dプリンターをレンタルか購入して廃棄食材を再利用するよう促したという。飲食店の反応は軒並み良好で、多くの飲食店オーナーが3Dプリンターの導入に前向きな姿勢を示したとしている。 ドレワード氏は、オランダでは生産される農作物の三分の一が消費されずに廃棄されているとしている。フード3Dプリンターを普及させることことで廃棄食材を減らし、サステナビリティに対する人々の意識を向上させられるとしている。
掲載日:2019年10月15日:カーボンが3Dプリンター用新型樹脂RPU130をリリース
アメリカの3Dプリンターメーカーのカーボンが、3Dプリンター用新型樹脂RPU130をリリースする。現地時間の来週ドイツのデュッセルドルフで開催されるKトレードフェアで公開する。 RPU130は硬質樹脂で、高い耐久性と耐熱性を持つのが特徴。デュポン・テート・アンド・ライル・バイオプロダクツが開発した植物由来のサステラ・プロパネディオルを原料に開発された。カーボンでは、特に自動車産業やコンスーマー向け製品産業での利用を想定している。 RPU130のリリースについて、カーボンのジョセフ・デシモーンCEO兼共同創業者は、「RPU130はアディティブ・マテリアルの世界に新たなブレークスルーをもたらします。モノづくりの世界で求められている最も厳しい要求を満たす画期的な製品です。この画期的な素材を市場に投入できることをとても誇りに思っています」とコメントしている。 カーボンは、独自開発したCLIP(Continuous Liquid Interface Production)ベースの3Dプリンターを製造している。カーボンのCLIP3Dプリンターは、光と酸素を使って造形するのが特徴で、一般的なSLA3Dプリンターよりも高速で高品質の造形ができるとしている。
掲載日:2019年10月14日:アレフ・オブジェクツが従業員の80%をレイオフ
ネット上に拡散した事業停止の噂を否定していたアメリカの3Dプリンターメーカーのアレフ・オブジェクツが、従業員の80%をレイオフした。現地時間の10月11日金曜日に同社がプレスリリースで明らかにした。113名の従業員から91名をレイオフした理由として、同社は事業継続に必要なキャッシュフローが確保できていないからとしている。 アレフ・オブジェクツの創業者ジェフ・モー氏は、今週月曜日からは残った22名の従業員とともに会社を運営してゆくとしている。 モー氏はまた、会社には500万ドル(約5億4000万円)相当の完成品在庫と仕掛在庫があるものの、今後製品の製造が困難になるとしている。 モー氏はさらに、現在複数の企業と営業譲渡やオーナーチェンジについて協議を行っているとしている。 アレフ・オブジェクツについては、アメリカの大手掲示板サイトRedditに同社がキャッシュフローの枯渇から事業を停止するのではという投稿がなされていた。 アレフ・オブジェクツは、ジェフ・モー氏が2011年に設立した3Dプリンターメーカー。これまでにオープンソースの3DプリンターLulzBotシリーズを製造販売し、ユーザーを増やしていた。
掲載日:2019年10月13日:アレフ・オブジェクツが事業停止の噂を否定
コロラド州に拠点を置くアメリカの3Dプリンターメーカーのアレフ・オブジェクツが、事業停止の噂を否定した。アメリカの大手掲示板サイトRedditに投稿されてインターネットで広く拡散した情報に対し、会社として正式にコメントした。アレフ・オブジェクツのリサ・ケトナー・グローバルセールス・アンド・サポート担当副社長が、「最近一部の従業員を削減したのは事実だが、事業を停止するのではない」と発表した。 アレフ・オブジェクツは、今回実施した従業員削減についてより詳細な説明を行うとしている。削減された従業員数や職種などについては、これまでに明らかにされていない。 Redditに投稿された情報によると、アレフ・オブジェクツは長らく売上の低迷に苦しみ、利益が確保できない状態にあったという。また同社が保有するキャッシュフローが枯渇し、事業継続が困難になったとしていた。 アレフ・オブジェクトはコロラド州らブランドに拠点を置く2011年設立のスタートアップ企業。設立以来オープンソースの3DプリンターLulzBotシリーズを製造販売し、主に自動車、消費財メーカー、航空宇宙、防衛産業、医療、教育などのセクターを中心にユーザーを増やしていた。
掲載日:2019年10月12日:メイン大学が世界最大の3Dプリントボートを製造
アメリカのメイン大学が、世界最大の3Dプリントボートを製造したとして話題になっている。 メイン大学先端構造複合素材センターは、セルロース・ナノ・マイクロファイバーを配合したサーモプラスチック素材を原料に、大型ポリマー3Dプリンターを使って長さ25フィート(約7.62メートル)のサイズのボートを製造した。これまでに3Dプリンターで製造されたボートとしては世界最大で、ギネスブックにも登録されるという。 3ドリンゴと名付けられたボートは、アルファウンンドW2海洋エンジニアリング研究所でテストされ、耐久性などの認証試験に合格した。 メイン大学先端構造複合素材センターのジェイムズ・アンダーソン・シニア研究開発プログラムマネージャーは、「アディティブ・マニュファクチャリング技術とコスト効果の高いバイオ原料の組み合わせは、海洋船舶製造の世界のゲームチェンジャーであり、船舶製造コストを最大で50%削減します」とコメントしている。 海洋船舶の領域では、これまでに競技用ヨットの一部の部品が3Dプリンターで製造されていた。本格的なボートが3Dプリンターで製造されたことで、船舶の製造に3Dプリンターが使われる機運が今後高まることが期待される。
掲載日:2019年10月11日:プロトラブズがポリプロピレンSLS3Dプリンティングサービスを開始
アメリカの試作品・カスタムパーツ製造サービスビューロー大手のプロトラブズが、ポリプロピレンSLS3Dプリンティングサービスを開始する。本格的なポリプロピレンSLS3Dプリンティングサービスが開始されるのは世界初と見られる。 サービスの対象地域はプロトラブズの北ヨーロッパブランチ。サービスの開始について、プロトラブズの3Dプリンティング・プロダクトマネージャーのアンドレア・ランドニ氏は、「これまでは、ポリプロピレンライクの3Dプリンティングサービスしか利用できませんでした。ポリプロピレンライクのプラスチックは、ポリプロピレンと同一ではなく、耐久性も十分ではありません。このブレークスルーにより、プラスチックの多様性を活用する製品開発のレベルを次の次元に引き上げることが可能になります」とコメントしている。 ポリプロピレンは、プロピレンを重合させた熱可塑性樹脂。汎用樹脂の中で最高の耐熱性を有し、耐薬品性に優れ、吸湿性がないという特徴を持つ。文具、紙幣、自動車部品、包装材料、繊維製品、実験器具など、幅広い用途で使われている。プラスチックとしては、ポリエチレンに次いで世界で二番目に多く使われている。 プロトラブズは1999年設立。ミネソタ州メープルプレーンズに拠点を置くサービスビューロー。アメリカをはじめイギリス、ドイツ、日本でも事業を展開している。プロトラブズはニューヨーク株式市場に上場している。
掲載日:2019年10月10日:ロシアの宇宙飛行士が国際宇宙ステーション内で肉の3Dプリンティングに成功
ロシアの宇宙飛行士が、国際宇宙ステーション内で肉の3Dプリンティングに成功したとして話題になっている。 人類史上初めて宇宙空間での肉の3Dプリンティングを成功させたのはロシアのオレグ・スクリッポクチャ宇宙飛行士。ロシアの3Dバイオプリンティング・ソルーションズが開発したバイオ3Dプリンターを使い、無重力の宇宙空間での牛、ウサギ、魚の肉の3Dプリンティングに成功したという。 プロジェクトにはロシアの医療関連企業に加え、アメリカとイスラエルの企業も参加した。 3Dバイオプリンティング・ソルーションズのユセフ・ケスアニ氏は、「(宇宙空間での肉の3Dプリンティングの成功は)人にとってはわずかな一口ですが、人類にとっては大きな一口です」と、人類史上初めて月面に降り立ったニール・アームストロングの言葉をなぞってコメントしている。 現在、国際宇宙ステーションに滞在している宇宙飛行士は、真空パックされた調理済みの肉料理を食べている。そうした宇宙食は通常、補給船などを使って地球から輸送されるが、大きな輸送コストがかかる。宇宙空間で直接肉を3Dプリンティングすることで、輸送コストを大きく削減することが期待できるという。
掲載日:2019年10月09日:アメリカ陸軍がアディティブ・マニュファクチャリング技術の導入を強化
アメリカ陸軍がアディティブ・マニュファクチャリング技術の導入を強化している。先月ライアン・マッカーシー陸軍長官が出した通達に基づいたもので、アメリカ陸軍は2029年までの今後10年間でアディティブ・マニュファクチャリング、AI、ロボティクス、先端複合素材の領域での即応力強化と近代化を進めるとしている。 「アディティブ・マニュファクチャリングなどの先端技術は、陸軍のデザイン、物流、補給能力などを根本的に変革します。さらには陸軍のシステムそのものを近代化し、即応力を大きく高めます」と通達文書は伝えている。 アメリカ陸軍はさらに、マニュファクチャリング系アクセラレーターのアメリカ・メイクス、コンサルティング会社のカタリスト・コネクションと共同で、アディティブ・マニュファクチャリング技術を陸軍の物流システムに導入するためのプロジェクトを立ち上げている。 アメリカ軍は、軍全体でアディティブ・マニュファクチャリング技術の導入を進めている。アメリカ海軍も、空母エセックスの艦内に3Dプリンターを導入し、スペアパーツの製造などを行っている。アメリカ空軍も、輸送機や戦闘機などの消耗部品を3Dプリンターで製造している。
掲載日:2019年10月08日:ULとジョージア工科大学の研究チームが3Dプリンターの環境への影響を報告
安全機関ULとジョージア工科大学の研究チームが、3Dプリンターの環境への影響について報告している。両者が二年をかけて実施した調査の結果で、それによると、一般的なFDM方式の3Dプリンターは、一般的なABSやPLAなどのフィラメントを溶融する際に、200種類以上の超微細物質や揮発性物質を輩出していることが明らかになったという。 また、HEPAフィルターと呼ばれる微細フィルターを搭載している3Dプリンターでも、超微細物質や揮発性物質を完全に除去することはできないとしている。さらに、HEPAフィルター付きの3Dプリンターは、逆に超微細物質を増やしてしまう可能性もあるとしている。 FDM方式の3Dプリンターを使用する際は、換気施設のある場所で使用することと、有機化合物を含まない素材を使用することを推奨している。特に、ULが認定する安全なフィラメントを使用することを推奨している。 ULは、二年前にも3Dプリンターの安全性試験を実施し、3Dプリンティングには短期または長期に渡る健康被害の可能性があるとしていた。一方で、それらの物質の人体への露出レベルは一般的に低く、また完全なリスク検証も行われていないとしていた。
掲載日:2019年10月7日:トヨタGazooレーシング・ニュージーランドが3Dプリンターでレーシングカー用パーツを製造
トヨタGazooレーシング・ニュージーランドが、3Dプリンターでレーシングカー用パーツを製造して話題になっている。シューラー・スイス社と共同で、カストロールトヨタ・レーシングシリーズFT-60用パーツを製造している。 FT-60は2リッターのターボチャージャー付8ARFTSエンジンを搭載し、最大285馬力を出力する強力マシン。フォーミュラ3のシャーシをベースにしていて、各種のパーツに相当の強度が要求される。シューラー・スイスはポリマー系素材にカーボンファイバーを配合し、強度を確保している。 マシンのテスト走行は今年7月にイタリアで実施された。ドライバーにはフォーミュラ2とヨーロピアン・ルマン・シリーズのドライバー、アージュン・マイニ氏が選ばれ、3つの違うトラックで900キロメートルに渡ってテスト走行された。 マイニ氏は、「最初のテスト走行としては非常に良好です。新エンジンはスムースでパワフル、そしてハンドリングがとても良いです。ギアチェンジとダウンシフトもとても感じが良く、エンジンとのコンビネーションも最高です」とコメントしている。 トヨタは最近、レーシングカーの領域で3Dプリンターの利用を増やしている。 トヨタのモーターレーシングチームのトヨタ・モータースポーツも、スリーディーシステムズと共同でレーシングカー用パーツを3Dプリンターで製造している。
掲載日:2019年10月6日:アメリカで代替肉の利用が拡大
アメリカで代替肉の利用が拡大している。調査会社イノヴァ・マーケットインサイツが実施した調査によると、アメリカの一般消費者の三人に二人が代替肉を購入しており、10%が常に肉の代わりに代替肉を購入しているという。また、36%が代替肉を以前よりも多く購入しているとしている。 代替肉を購入しているアメリカ人の48%はベジタリアンやビーガンなどの菜食主義者ではなく、代替肉と並行して普通の肉も購入しているとしている。 イノヴァ・マーケットインサイツのルー・アン・ウィリアムズ取締役は、「代替肉は健康意識とマインドフルを持つ消費者に正しいメッセージを伝えています。植物由来の食生活は、ギルトフリーダイエットの中核を成すものです」とコメントしている。 代替肉の多くは大豆などの植物由来食品を原料に、3Dプリンターで製造されている。先日600万ドル(約6億4200万円)の資金調達を成功させたイスラエルのベンチャー企業のリデファイン・ミートも、独自開発したフード3Dプリンターで代替肉を製造している。同社の代替肉は一般的な牛肉に近いテクスチャーを持ち、ステーキ、ローストビーフ、ビーフシチューなどの料理にも使えるとしている。
掲載日:2019年10月5日:カラーファブがIgusのフィラメントの販売開始
オランダのフィラメントメーカーのカラーファブが、ドイツのフィラメントメーカーのIgusのフィラメント3シリーズの販売を開始した。 販売が開始されたのは I150-PF、I180-PF、I180-BL-PFの3シリーズ。いずれも従来型のフィラメントの50倍の強度を持ち、高い伸張性と耐化学物質性を有しているという。カラーファブは、「非潤滑環境の保守無用の稼働タイプのアプリケーションの製造に最大の可能性を提供します。年間に135兆回のテスト振動を与え、摩耗や耐摩擦性などが厳しくチェックされています」としている。 価格はI150-PFが56.68ユーロ(約6,688円)、I180-PFが76.16ユーロ(約8,986円)、I180-BL-PFが76.16ユーロ(約8,986円)となっている。いずれもカラーファブのウェブサイトで購入できる。 カラーファブはオランダの素材企業ヘリアン・ポリマーズの社内ベンチャーとして設立され、これまでにブロンズフィルなどの金属系フィラメントやウッドフィル、バンブーフィルなどのウッド系フィラメントをリリースしてきている。カラーファブのフィラメントは、その高機能と高品質から世界中の3Dプリンターユーザーから高い支持を集めている。
掲載日:2019年10月4日:レゴが3Dプリンティングコミュニティ上での知的財産保護を強化
レゴが3Dプリンティングコミュニティ上での知的財産保護を強化している。報道によると、レゴはカルツやマイミニファクトリーなどの3Dモデル共有サイト運営者に対してEメールを送付し、「レゴの商標、著作権、特許などを侵害しない」よう警告したという。そして、それらが侵害された際にとる具体的な法的措置は明らかにしないものの、それらを保護するための「何千もの措置」を発動するとしている。 Eメールを受け取ったカルツは、「有名なレゴの商標、ロゴ、フィギュア」などを無断で使用した3Dモデルを公開していると警告された。カルツは、対象となる142の3Dモデルをサイトから削除した。 マイミニファクトリーとThingiverseも同様のEメールを受け取ったが、具体的にどの3Dモデルが対象となるのか、判断が難しいとしている。マイミニファクトリーのチェンギ・ワンCEOは、「(レゴからの)警告メールは非常に不明瞭で、混乱をもたらすものです。どのコンテンツが何の理由で知的財産を侵害しているのかが明らかにされていません」とコメントしている。 レゴは1934年設立のデンマークの老舗玩具メーカー。創業当初は家具店で、後に世界的にヒットするプラスチックの組み立てブロックを開発した。
掲載日:2019年10月3日:リラティビティ・スペースがシリーズC投資で1億4千万ドルの資金調達に成功
ロサンゼルスに拠点を置く新興ロケットメーカーのリラティビティ・スペースが、シリーズC投資で1億4千万ドル(約151億円)の資金調達に成功した。 投資したのはベンチャーキャピタルのボンド・アンド・トライブ・キャピタルを筆頭とする投資シンジケート。バリュエーションなどの投資についての詳細な情報は明らかにされていない。今回の投資により、リラティビティ・スペースが調達した資金の総額は1億8570万ドル(約200億円)となった。 リラティビティ・スペースは、ロケットを構成する部品のほぼすべてを3Dプリンターで製造することで知られている。同社のロケットはわずか1千点の部品で構成され、ゼロベースからわずか2カ月で打ち上げ可能な状態に製造される。 資金調達を成功させたことについて、リラティビティ・スペースの共同創業者兼CEOのジョーダン・ヌーン氏は、「(今回の資金調達により)テラン1ロケットの開発を完了させ、顧客にまったく新しいバリューチェーンを提供することが可能になりました。スターゲート工場で製造中のテラン1ロケットは、我々の長期ビジョンを実現するための新たなマイルストーンになるでしょう」とコメントしている。 リラティビティ・スペース社は別のロケットベンチャー企業のブルーオリジンとスペースX出身のティム・エリス氏とジョーダン・ヌーン氏が2016年に共同で立ち上げた。
掲載日:2019年10月2日:ワシントン州立大学の研究チームがコーヒー豆のかすを3Dプリンター用フィラメントにリサイクル
ワシントン州立大学の研究チームが、コーヒー豆のかすを3Dプリンター用フィラメントにリサイクルして話題になっている。 世界では毎日20億カップものコーヒーが消費されているが、同研究チームはコーヒー豆のかすをフィラメントにリサイクルすることで通常のPLAフィラメントの400%の強度を確保できることを発見した。コーヒー豆のかすからコーヒー油とバイオディーゼルを除去し、PLAに全体の20%程度を配合してフィラメントにリサイクルしているという。 プロジェクトを指揮したワシントン州立大学のユ・チャン・チャン氏は、「コーヒー豆のかすは、フィラメントの原料としては文字通り限りなく入手可能です。我々のゴールは、通常捨てられてしまうゴミのライフサイクルを延長することです。過剰に消費されているものを再利用し、そこから新たな利便性を確保することを目指しました」とコメントしている。 資源ゴミなどを3Dプリンター用フィラメントにリサイクルする機運は世界的に高まっている。オーストラリアのボランティア団体も、プラスチックなどの海洋資源ゴミを原料に3Dプリンター用フィラメントにリサイクルするプロジェクトを立ち上げている。一方で、コーヒー豆のかすをフィラメントにリサイクルするケースは、このワシントン州立大学のプロジェクトが世界初と見られる。
掲載日:2019年10月1日:テキサスのボランティア団体がホームレス用3Dプリント住宅を建設
テキサスのボランティア団体モバイル・ローブズ・アンド・フィシズが、地元のの建設企業ICONと共同でホームレス用3Dプリント住宅を建設する。報道によると、両社はテキサス州のコミュニティ・ファースト・ビレッジに、6棟の3Dプリント住宅を試験的に建設する。両社は、最終的には200棟の3Dプリント住宅を建設するとしている。 ICONの共同創業者兼CEOのジェイソン・バラードCEOは、「これまでのホームレス用住宅は、メンテナンスコストが高く、維持管理作業も大変でした。しかし、3Dプリント住宅は耐久性が高く、コストも抑えられます。コストを削減するためにプリントスピードをアップし、3棟の住宅を同時にプリントできるようにしました」とコメントしている。 3Dプリント住宅の建設にはICONが開発したバルカンⅡ3Dプリンターが使われ、1棟の住宅を27時間で建設できたという。 3Dプリント住宅を建設する機運はアメリカの他の州でも高まっている。ロサンゼルス市議会も、ロサンゼルス市内のホームレスのために3Dプリント住宅を建設する計画を審議している。サンフランシスコのボランティア団体も、ホームレスのための3Dプリント住宅を建設するプロジェクトを立ち上げている。
掲載日:2019年9月30日:ロサンゼルス市議会がホームレス用3Dプリント住宅の建設を提案
ロサンゼルス市議会がホームレス用3Dプリント住宅の建設を提案して話題になっている。 ロサンゼルス市議会のハーブ・ウェッソン議長はテキサスでの事例を引き合いに出し、建設3Dプリンターを使うことで350平方フィート(約32.51平方メートル)の住宅を、わずか48時間で建設することが可能になるとしている。 提案によると、ロサンゼルス市議会が検討しているホームレス用3Dプリント住宅は、バスルーム、キッチン、リビングルーム付きの住宅で、36,000人のホームレスのために10,000棟建設される計画だという。 建設コストの財源として、同議長は年収100万ドル(約1億800万円)以上の人を対象にした特別所得税を充てるとしている。2016年に市議会の監査委員会が実施した調査によると、ロサンゼルス市民の76%が高額所得者に対する特別所得税の課税に賛成したとしている。 ロサンゼルス市内には59,000人のホームレスが存在するとされ、住宅の手当てが恒常的な課題となっている。 ホームレス用住宅を3Dプリンターで建設する機運はアメリカの他の都市でも高まっている。サンフランシスコのボランティア団体も、簡易3Dプリンターでホームレス用住宅を建設するプロジェクトを立ち上げている。
掲載日:2019年9月29日:アメリカの大学教授が3Dプリンターでランボルギーニ・アヴェンタドールを製造
アメリカの大学教授が、3Dプリンターでランボルギーニ・アヴェンタドールを製造して話題になっている。 コロラド州立大学物理学部のスターリング・バッカス教授は、2年前に息子のテレビゲームの影響を受け、3Dプリンターでイタリアのスーパーカーのランボルギーニ・アヴェンタドールを製造することを決意した。同氏はデスクトップ3DプリンターのQIDI XPro 3D1プリンターなどを使い、フレームなどのパーツを製造した。素材はカーボンファイバーで強化され、十分な強度を確保しているという。 一部のスチールフレームとサスペンションなどのパーツは、、オリジナルのランボルギーニの中古車からのパーツが使われた。エンジンは、2003年製シボレー・コルベットのV8エンジンが使われた。 路上でのテストドライブの結果は良好で、「完全にドレスアップした状態」での走行にも十分に耐えらえるという。 3Dプリンターでランボルギーニ・アヴェンタドールを製造したことについてバッカス教授は、「何らかのアイデアやパッションを持っているのであれば、それをキープし続けることが重要です。問題をひとつずつ解決してゆけば、成功はおのずから訪れるでしょう」とコメントしている。
掲載日:2019年9月28日:フランス軍が3Dプリンターを消耗部品の製造に活用
フランス軍が3Dプリンターを消耗部品の製造に活用している。報道によると、フランス軍は4500人が駐留するマリの基地内にフォームラブズとウルチメーカーの3Dプリンターを導入し、防護用シェルやシールなどの部品を製造しているという。 「P4運搬車両のイグニションボタンを例に挙げると、従来のやりかたで交換用部品を発注すると数日間車両が使えなくなり、パワーシステムを丸ごと交換する必要が生じます。しかし、3Dプリンターを使えば交換用部品をわずか数分で製造でき、車両を休ませることなく連続して稼働させることが可能になります。鍵は、3Dプリンターのプリントスピードとパーツの耐久性にマッチした正しい素材をチョイスすることにあります」とフランス軍のクエンティン装備係将校はコメントしている。 3Dプリンターを活用することでフランス本国から消耗部品を取り寄せる必要がなくなり、製造コストと流通コストを削減することが可能になるとしている。 軍隊が3Dプリンターを活用する機運は世界的に高まっている。アメリカ海軍も空母エセックス艦内に3Dプリンターを導入し、各種の交換部品などの製造に活用している。アメリカ空軍もFA-18戦闘機の交換部品などを3Dプリンターで製造し、メンテナンスのコストと時間を大幅に削減している。
掲載日:2019年9月27日:イタリアのデザインスタジオが3Dプリント・オレンジジュースバーを開発
イタリアのデザインスタジオが3Dプリント・オレンジジュースバーを開発して話題になっている。 開発したのはイタリアのカルロ・ラッティ・アソシエイティ。イタリア最大のエネルギー企業のエニと共同で開発した。 フィール・ザ・ピールと名付けられた3Dプリント・オレンジジュースバーは、高さ3.1メートルの大型ジュースバーで、1500個のオレンジを在庫している。注文を受けるとオレンジを半分に切り、絞ってジュースにする。 ユニークなのはジュースを入れるカップで、絞った後のオレンジの皮をリサイクルして3Dプリンターで製造されている。オレンジの皮はコンテナーに蓄積され、乾燥後粉末にしてPLAペレットと混合されてフィラメントに加工される。フィラメントを3Dプリンターがカップにプリントする。 カルロ・ラッティ氏は、「循環の基本原則は今日必須です。エニとともに、我々はそれを見える形にしようと考えました。このジュースバーを開発することで、オレンジが単にジュースだけでなく、それ以上のものに使われていることを示せると思います」とコメントしている。 3Dプリント・オレンジジュースバーは、来月8日と9日にミラノで開催されるシンギュラリティ大学サミットで展示される。
掲載日:2019年9月26日:イギリスの鉄道会社が3Dプリンターで鉄道車両用消耗部品を製造
イギリスの鉄道会社が3Dプリンターで鉄道車両用消耗部品を製造し、話題になっている。 イギリスのエンジェル鉄道はストラタシスの3Dプリンターを使い、座席用部品やグラブハンドルなどの消耗部品を製造している。従来の製造方法では15,000ポンド(約202万円)かかっていたコストが、3Dプリンターによる製造に切り替えたことで50%削減でき、製造時間も3週間に削減されたという。 ロンドンとバーミンガム間を運行しているチルターン鉄道も、同様に3Dプリンターを活用し、グラブハンドルなどの消耗部品を製造している。製造コストを50%削減し、従来の製造方法では2カ月半かかっていた製造時間が3週間に削減されたという。 エンジェル鉄道のデータ・パフォーマンスエンジニアのジェームス・ブラウン氏は、「近年、鉄道会社は老朽化する鉄道の消耗部品を適切なコストと短い製造時間で調達することに腐心してきました。その困難な課題を3Dプリンターが解決しつつあります」とコメントしている。 鉄道車両用消耗部品を3Dプリンターで製造する機運は世界的に高まっている。ドイツ鉄道も、3Dプリンターを使って各種の鉄道車両用部品を製造し、コスト削減と製造時間短縮を実現している。
掲載日:2019年9月25日:ニューバランスが新型3Dプリントシューズ「フュールセルエコー・トリプル」をリリース
ニューバランスが新型3Dプリントシューズ「フュールセルエコー・トリプル」をリリースする。マサチューセッツ州に拠点を置くSLA3Dプリンターメーカーのフォームラブズと共同で製造する。 「フュールセルエコー・トリプル」は、ニューバランスが三カ月前にリリースしたトリプルセルプラットフォームをアップデートしたもので、価格は175ドル(約18,900円)。今月27日から全世界のニューバランスのフラッグシップストアとニューバランスのウェブサイトで販売される。 「フュールセルエコー・トリプル」はSLAテクノロジーを駆使した最新の3Dプリンティングイノベーションで、ニューバランスとフォームラブズが共同で開発したハイパフォーマンス・リバウンドレジンが素材に使われている。プリント後の仕上がりも滑らかで、かつてないほど従来のスニーカーの仕上がりに近いとしている。 ニューバランスは、今年6月にも3Dプリントシューズ「990スポーツ」をリリースし、販売開始直後に完売している。「フュールセルエコー・トリプル」も、同様の売れ行きを示すと期待されている。 ニューバランスとフォームラブズは、2017年にパートナーシップ契約を締結し、共同で3Dプリントシューズを開発している。
掲載日:2019年9月24日:ゾートラックスがハイパフォーマンス・ポリマー3Dプリンターをリリース
ポーランドの3Dプリンターメーカーのゾートラックスが、ハイパフォーマンス・ポリマー3Dプリンターをリリースする。現地時間の今週24日から26日までイギリスのバーミンガムで開催されるTCTショーで公開される。 ゾートラックスのハイパフォーマンス・ポリマー3Dプリンターは、造形サイズ400 x 300 x 300 mm を持つ大型デスクトップ3Dプリンター。ゾートラックスの3Dプリンターとしては同社最大となる。フィラメント切れ防止機能や加熱防止機能などの新たな機能が搭載される。 ハイパフォーマンス・ポリマー3Dプリンターのリリースについて、ゾートラックスのカロライナ・ボラオズ取締役は、「産業界とアカデミアにおけるPEEKへの関心が高まる中、PEEKの3Dプリンティング機能を提供することは、未来の産業用3Dプリンティングを形作るうえで必要であり重要です。PEEKは特に耐久性と耐熱性に優れ、アルミニウムと同等の機能を持ち、しかも軽量です。コストが重視される製造業の現場において、特に優れた機能を発揮するでしょう」とコメントしている。 ゾートラックスは、これまでにPLAやABSなどのポリマー系のデスクトップ3Dプリンターを相次いでリリースしてきているが、最近は特にエンジニアリングプラスチックなどを素材にする工業系3Dプリンターを相次いでリリースしている。
掲載日:2019年9月23日:アメリカのフットウェアブランドがメタル3Dプリントシューズをリリース
アメリカのフットウェアブランドがメタル3Dプリントシューズをリリースし、話題になっている。 メタル3Dプリントシューズをリリースしたのは、米オレゴン州ポーランドに拠点を置くIca & Kostika。同社は振興デザインスタジオとしてセレブリティなどの注目を集めている。 製品はすべてカスタムデザインで製造され、素材にはメタル、ブロンズ、プラスチックが使われている。いずれもSLS3Dプリンターでプリントされる。価格は500ドル(約54,000円)からで、Ica & Kostika のウェブサイトから注文できる。 Ica & Kostika の共同創業者のアイカ・パル氏は、「このコレクションは、美しい繊細さを創造する自然なシステムと、自然を超越するエンジニアリングフォームを作るという我々の熱望を同時に実現するものです。何か別の世界のもののようなものを作りたかったのです」とコメントしている。 3Dプリンターをシューズづくりに活用する機運は世界的に高まっている。これまでにアディダス、ニューバランスなどの大手メーカーが3Dプリンターを使ったカスタムシューズの製造を開始している。 Ica & Kostika は2016年設立。アディティブ・マニュファクチャリング技術を使ったフットウェアの製造のほか、アディティブ・マニュファクチャリング用ソフトウェアの開発も行ている。
掲載日:2019年9月22日:3Dプリント銃を製造したイギリスの大学生に懲役三年の実刑判決
3Dプリント銃を製造したイギリスの大学生に懲役三年の実刑判決が言い渡された。判決が言い渡されたのはロンドンに住む26歳の大学生テンダイ・ムスワー氏。ムスワー氏は二年前に3Dプリント銃の製造と所有の二つの罪で起訴されていた。3Dプリント銃の製造で実刑判決が言い渡されたのはイギリスで初となる。 ムスワー氏の弁護士は、ムスワー氏は孤独で、誇大妄想的な精神疾患を抱えていたと主張していた。ムスワー氏はまた、常習的に大麻を使用し、逮捕された際に住宅から大麻が押収された。 ムスワー氏は、3Dプリント銃は人を攻撃するために作ったのではなく、あくまでも大学の映画撮影プロジェクト用に作ったのだと主張していた。しかし、判決を下したジェフリー・ペグデン裁判長は、「3Dプリント銃の設計図を、単なる大学プロジェクト用の飾り物として描いたのではないのは明らか」であると断定した。 ムスワー氏のパソコンからはインターネットで入手したと見られる実弾発射可能な複数の3Dプリント銃の3Dモデルが見つかっている。また、インターネットの検索履歴から、同氏が3Dプリント銃で実弾を発射するために必要なスチール製チューブの設計図を探していたことが明らかになっている。 イギリスでは、許可なく銃を製造したり所有することは禁じられている。
掲載日:2019年9月21日:ダマスカス大学の義手義足開発研究所が順調に稼働
シリアのダマスカス大学の義手義足開発研究所が順調に稼働している。 イタリアの3DプリンターメーカーのWASPの協力などで開設された研究所では、毎日教授4人と学生10人が、シリア内戦で手足を失った人のための義手義足を3Dプリンターで製造している。3Dプリンターは、WASPの4070インダストリアルシリーズとWASP2040プロシリーズが使われている。 WASPは、自社の3Dプリンターが設置された同研究所へ専門のスタッフを送り、教授や学生に3Dプリンターの使い方を指導した。当初は比較的単純なデザインの義手義足しか作れなかったものの、今日までに複雑な形状のものを作れるまでに技術力が高まったという。 義手義足の3Dモデルはオープンソースで公開され、研究所内のスタッフを含む内外の関係者間で共有されている。 プロジェクトにはWASPとダマスカス大学に加え、3Dモデリングスタートアップ企業のアーチー3Dマントヴァ社と、AMARコンストルア・ソリダリエタ社なども参加し、プロジェクトの資金調達のサポートなどをしている。 WASPは2012年設立。これまでに世界最大クラスの建設用デルタ3Dプリンターなどを開発し、世界中の3Dプリンターコミュニティに話題を提供してきている。
掲載日:2019年9月20日:シェイプウェイズがZVerseのCADaaSプラットフォームを導入
ニューヨークに拠点を置く大手サービスビューロー・マーケットプレースのシェイプウェイズが、ZVerseのCADaaS(CAD as a Service)プラットフォームを導入する。ZVerseのCADaaSプラットフォームは、AIを搭載した3Dモデル最適化機能を搭載し、シェイプウェイズのウェブサイトからアップロードされた3Dモデルの欠陥を修復などを行い最適化する。 ZVerseの創業者兼CEOのジョン・キャリントン氏は、「一般的なオンデマンド・マニュファクチャリングにおいては、要求された40%程度のジョブが3Dモデルの欠陥が理由で拒絶されています。そのような状況に対し、欠陥を修復して最適化し、迅速でシームレスな経験を提供することでギャップを埋めることが可能になります。我々のCADaaSプラットフォームは3Dデザインのギャップを埋め、シェイプウェイズに新たな売上のパイプラインをもたらします」とコメントしている。 シェイプウェイズのグレッグ・クレスCEOは、「ZVerseのプラットフォームは、3Dファイルのクリエーションのデザインプロセスの多くを自動化してくれます。我々は、月に18万点の3Dモデルをプリントしていますが、ZVerseのプラットフォームを導入することで、顧客のニーズをさらにスケールアップできます」とコメントしている。
掲載日:2019年9月19日:オーストラリアのスタートアップ企業が試着用実物大モデルを3Dプリンターで製造
オーストラリアのスタートアップ企業が、試着用実物大モデルを3Dプリンターで製造して話題になっている。 モデルを製造しているのはオーストラリアのテイラーズ・マーク社。大型3Dプリンターを使い、スマートフォンで3Dスキャンされた消費者の実物大レプリカを製造している。素材はコーンスターチ・フィラメントが使われ、99%生分解性だという。使用済みになったモデルは、リサイクルされて別のモデルの製造に使われる。 テイラーズ・マークでは、モデルによる製品の年間販売数を12,000点から13,000点と見込んでいる。 実物大モデルの製造を開始したことについて、同社共同創業者のデービッド・マクラーリン氏は、「取得した8つの特許により、テイラーズ・マーク以外にはこのサービスは提供できません。3Dプリンティング技術の革命により、我々に市場における理想的なポジションを与えてくれるでしょう」とコメントしている。 ファッション・アパレルの領域でも3Dプリンターの導入が進んでいるが、消費者の試着用実物大モデルが3Dプリンターで製造されるのは、このケースが世界初と見られる。同様のケースが今後頻発することが期待され、ファッションの領域での3Dプリンターの導入がさらに進むと見られる。
掲載日:2019年9月18日:ガードラブがバウアー・ホッケーと共同でパーソナライズド3Dプリントマウスガードの提供を開始
ニューヨークに拠点を置くスポーツブランドのガードラブが、スポーツ用品製造のバウアー・ホッケーと共同でパーソナライズド3Dプリントマウスガードの提供を開始する。まずはホッケー選手を対象に選手一人ひとりにパーソナライズしたマウスガードを供給する。 購入希望者は、アメリカとカナダ国内の指定販売店で3Dスキャンを受ける。3Dスキャンされたデータはサイズや形状に合わせて最適化され、3Dプリンターでマウスガードが製造される。色を指定したり、チームのロゴを印刷することも可能。製造はガードラブが行い、バウアーのブランドで販売される。 バウアー・ホッケーのエド・キナリーCEOは、「この新しいマウスガードを店頭に並べ、ガードラブの3Dデジタルスキャニング技術を活用して我々の顧客とチームにカスタムフィットするマウスガードを提供できることに興奮しています。我々は、すべてのアスリートが、特にホッケー選手が、ルールで定められていなくても、常にマウスガードを着用すべきだと考えています」とコメントしている。 ガードラブは2013年設立。独自開発した3Dスキャニング技術をもとに、SLA3Dプリンターでマウスガードを製造している。同社はこれまでに、アメリカの格闘技団体UFCにもパーソナライズドマウスガードを供給してきている。
掲載日:2019年9月17日:シンガポール住宅開発庁が大型建設3Dプリンターを導入
シンガポール住宅開発庁が大型建設3Dプリンターを導入する。発表によると、シンガポール住宅開発庁は大型建設3Dプリンターを使い、当面はベンチやパビリオンなどの設備を建設する。最終的にはテンガー地区、ビダダリ地区での住宅建設に使うとしている。 建設3Dプリンターは、最大9 X 3.5 X 3.8メートルの大きさの住宅が建設可能。8月に実施した試験施工では、3.6 X 3 X 2.75メートルの大きさの住宅をわずか13時間で建設できたという。 シンガポール住宅開発庁では、建設3Dプリンターを現場に導入することで、2020年までに建設生産性を25%改善したいとしている。 シンガポール住宅開発庁は、シンガポールの公共住宅の供給を担う公的機関。1959年の自治権獲得より住宅不足が慢性化していたシンガポールで、国民に良質な住宅を安定的に供給することを目的に設立された。今日までにシンガポール住宅開発庁が供給する公共住宅に入居するシンガポール人は、全体の8割に達しているとされる。 シンガポールは、建設3Dプリンターの導入を進めている新興国のひとつ。昨年にはシンガポールの南洋理工大学がモバイルロボット型の建設3Dプリンターを開発し、話題を集めた。
掲載日:2019年9月16日:デンマークの学生が堆肥化可能のメンズウェアを3Dプリンターで製造
デンマークの学生が堆肥化可能のメンズウェアを3Dプリンターで製造したとして話題になっている。 メンズウェアを製造したのはデンマーク王立ファインアート・アカデミーの学生のマッツ・ベックマン君。同校の卒業プロジェクトとして行ったもので、堆肥化可能のメンズウェアを製造したのは世界初だとしている。 製造にはウルチメーカーの3Dプリンター「ウルチメーカー3」と、各種の3Dプリンティングペンが使われた。素材のほとんどには、遺伝子組み換えをしていないコーンスターチ・フィラメントが使われた。 ベックマン君は、「デザインそのものとともに、元となる素材にも注目し、その観点からデザインをしました。素材にはフレキシブルな堆肥化可能のフィラメントを使いましたが、呼吸可能な素材ではなかったため、できるだけ風通しがよく、軽くて快適になるようなデザインにしました」とコメントしている。 ファッション・アパレルの領域では3Dプリンターの活用が広がっているが、メンズウェアそのものを3Dプリンターで製造するのは極めて珍しい。 メンズウェアの製造には100時間もの時間が投じられ、各種のテストが行われたという。ベックマン君は、今後も3Dプリンターを使ってメンズウェアの製造を続けるという。
掲載日:2019年9月15日:家具デザイナーの間で3Dプリンターの利用が進む
家具デザイナーの間で3Dプリンターの利用が進んでいる。ビートリス・ミュラーとマルコ・マティアの二人は、ドイツの大型3Dプリンターのビッグレップ・ワンを使い、実物大サイズの家具やプロトタイプづくりを行っている。複雑な形状のストール椅子がCADソフトウェアでデザインされ、3Dデータが直接ビッグレップ・ワンへ送られる。完成品は12時間程度でプリントできるという。サポート材などは特に使っていない。 スコットランドの家具デザイナーのジョン・クリスティーは、3Dプリンターで家具の完成品を製造するのではなく、木などの家具パーツをつなぎ合わせるコネクターを3Dプリンターで製造している。ビッグレップ・ワンのような大型3Dプリンターではなく、一般的な大きさのデスクトップ3Dプリンターでも十分活用できるとしている。 ウィスコンシン州の家具メーカーのアシュリー・ファーニチャーはフォームラブズの3Dプリンターを使い、家具用パーツを製造している。同社はこれまでに700点もの家具用パーツを製造し、製造時間とコストを大幅に削減したという。同社はまた、家具用パーツの製造のほかに、家具製造用ジグも3Dプリンターで製造し、製造時間を削減している。 家具づくりの領域は、3Dプリンターが提供する様々なバリューが発揮されやすい領域とされる。3Dプリンターの活用が今後さらに広がることが期待される。
掲載日:2019年9月14日:ニューヨーク・ファッションウィークに3Dプリントファッションが登場
現地時間の今週開催されたニューヨーク・ファッションウィークに、3Dプリントファッションが登場して話題を集めた。 登場したのはファッションブランドのスリー・アズフォーとトラヴィス・フィッチがデザインした新シリーズ。新シリーズのアタッチメントなどがストラタシスのJ7503Dプリンターで製造された。 ストラタシスのアートデザイン・ファッション担当ディレクターのナオミ・ケインプファー氏は、「我々は常に革新的な製造方法やパイオニアとなる新デザインのオプションを探し求めています。デザイナーとファッションを学ぶ学生たちに、限界のない可能性を追及してもらいたいと考えています。我々のミッションは、デザインに関する人々の考え方を変え、(ファッションにおける)可能性を再定義してもらうことです」とコメントしている。 ストラタシスは、今後二年以内にハイファッションブランドによる3Dプリントファッションが消費者に供給されるようになると予想している。 ファッション・アパレルの領域は、3Dプリンターの導入が比較的遅れているとされているが、今回のストラタシスのようなケースが今後増える可能性がある。ファッションの世界でも3Dプリンターの活用が本格化しそうだ。
掲載日:2019年9月13日:スペインの代替肉製造ベンチャー企業が追加の資金調達に成功
スペインの代替肉製造ベンチャー企業のノバミートが追加の資金調達に成功した。先週サンフランシスコで開催されたグッド・フード会議で明らかにされた。調達金額やバリュエーションなどの情報は明らかにされていない。 ノバミートは植物由来の素材を3Dプリンターで造形し、代替肉として供給している。同社は追加で調達した資金を技術開発、新規スタッフの採用、ヨーロッパ市場での販路拡大などに使うとしている。 ノバミートは自社の代替肉素材と3Dプリンターの普及のため、ヨーロッパの著名シェフとのコラボレーションを検討している。計画では、シェフにノバミートの3Dプリンターを廉価でレンタルし、カットやサイズなどを自由に調整して自由に調理してもらうことを想定しているという。 ノバミートでは、五年以内にヨーロッパ市場での製品の本格的な供給を開始したいとしている。 3Dプリンターを使って代替肉を製造する機運は世界的に高まっている。同じ時期にイスラエルの代替肉製造ベンチャー企業のリデファイン・ミートが、600万ドルの資金調達に成功し話題を集めた。代替肉の製造に3Dプリンターを活用する機運が高まり、結果的に代替肉市場が世界規模で拡大する可能性が高まってきた。
掲載日:2019年9月12日:イスラエルの代替肉製造ベンチャー企業が600万ドルの資金調達に成功
イスラエルの代替肉製造ベンチャー企業のリデファイン・ミートが、600万ドル(約6億4200万円)の資金調達に成功した。出資したのはイスラエルのベンチャーキャピタルのCPTキャピタル、ハナコ・ベンチャーズ、ドイツの最大手養鶏企業PHWグループなどの複数のベンチャーキャピタルと企業。バリュエーションなどの詳細な情報は明らかにされていない。 リデファイン・ミートは2018年設立。植物由来の代替肉の原料と、肉の形に造形する独自開発した3Dプリンターを製造している。同社の代替肉は一般的な牛肉に近いテクスチャーを持ち、ステーキ、ローストビーフ、ビーフシチューなどの料理にも使えるとしている。 リデファイン・ミートに投資したハナコ・ベンチャーズのパシャ・ロマノフスキ氏は、「我々はリデファイン・ミートを農業分野の有望な投資先として早くから注目していました。今後成長が期待されている代替肉のマーケットでユニークなポジションに位置し、並々ならぬ進化を遂げています。チームのコミットメントも優れています」とコメントしている。 地球温暖化などの環境問題の影響や、食べるために動物を殺すことを忌避する機運から、肉食を避けるトレンドが世界的に強まっている。アメリカでも複数の会社が植物由来の代替肉の製造を開始し、市場が急激に拡大している。代替肉製造の現場で、3Dプリンターが活躍する機会が増えそうだ。
掲載日:2019年9月11日:ゾートラックスがPEEK3Dプリンターをリリース
ポーランドの3Dプリンターメーカーのゾートラックスが、PEEK3Dプリンターをリリースする。今月24日にイギリスのバーミンガムで開催されるTCTショーで公開される。 ゾートラックスのPEEK3Dプリンターは15のセンサーを搭載し、温度、湿度、電力などをモニタリング、高い造形品質を確保している。ノズルは最大360℃まで加熱可能で、高温で溶融するPEEKに対応している。 現時点では価格などの情報は明らかにされていないが、関係者によると、競合他社製品よりも大幅に安く、ウルチメーカーの上位機種程度の価格になると見込まれている。 PEEK3Dプリンターは、ストラタシスなどの大手メーカーがハイエンドモデルを市場に供給しているが、最近は中国やトルコなどのスタートアップ企業が、比較的安価なモデルをリリースしてきている。 PEEKはスーパーエンジニアリングプラスチックの一種で、耐熱性、機械的強度、耐薬品性などに優れた熱可塑性高機能プラスチックとされている ゾートラックスは2013年設立。独自開発したLPD(layer plastic deposition) ベースのFDM3Dプリンターを開発し、主にアメリカとヨーロッパを中心にユーザーを増やしている。
掲載日:2019年9月10日:マテリアライズがHPのマルチジェット・フュージョン3Dプリンター用新素材をリリース
ベルギーの3Dプリンター関連サービス・ソフトウェア開発のマテリアライズが、HPのマルチジェット・フュージョン3Dプリンター用新素材をリリースした。 ウルトラシントTPU01と名付けられた新素材はフレキシブルな素材で、柔軟性が求められるパーツなどの製造に適しているとしている。ウルトラシントTPU01は、HPのジェットフュージョン5200シリーズのリリースに合わせて開発された。 ウルトラシントTPU01のリリースについて、マテリアライズのマーケティング・ディレクターのピーター・ヴォス氏は、「我々は、顧客とともに常に3Dプリンティング技術を使った真のビジネスバリューを創造する新たな機会を模索しています。(ウルトラシントTPU01をリリースしたという)このアナウンスメントは、我々のそうした信念を現すものです」とコメントしている。 マテリアライズは1990年にウィルフレッド・ヴァンクラインが設立したベルギーで最初の3Dプリンティング・サービスビューロー。アディティブ・マニュファクチャリングの世界では老舗企業として知られている。サービスビューローの事業に加え、アディティブ・マニュファクチャリング用の各種のソフトウェアも開発している。
掲載日:2019年9月9日:XYZプリンティングが「ダ・ヴィンチ・カラー5D3Dプリンター」をリリース
台湾の3DプリンターメーカーのXYZプリンティングが、「ダ・ヴィンチ・カラー5D3Dプリンター」をリリースする。ダ・ヴィンチ・カラー5D3Dプリンターは現在、ドイツのベルリンで開催中のIFA2019で展示されている。 ダ・ヴィンチ・カラー5D3Dプリンターは、フルカラー3Dプリンターをベースにした2Dインクジェット・ペーパープリンターとレーザーエンブレーバーを搭載した複合型コンボユニット。この種の3Dプリンターコンボユニットとしては世界初の組み合わせと見られる。 ダ・ヴィンチ・カラー5D3Dプリンターのリリースについて、XYZプリンティングのフェルナンド・ヘルナンデス氏は、「XYZプリンティングは、一般向けペーパープリンターと3Dプリンターのいずれの世界で優れた実績を有しています。両者を結合することで、3Dプリンターにより多くの人にアクセスしてもらうことが可能になります。中小企業から個人のデザイナーまで、ダ・ヴィンチ・カラー5D3Dプリンターが提供する高いプリント品質をお届けできます」とコメントしている。 XYZプリンティングでは、ダ・ヴィンチ・カラー5D3Dプリンターの出荷を来年から始めるとしている。
掲載日:2019年9月8日:アメリカの高校生がリサイクルPLAフィラメント製造のキックスターターキャンペーンを開始
アメリカの高校生がリサイクルPLAフィラメント製造のキックスターターキャンペーンを開始し、話題になっている。 プロジェクトPLAと名付けられたキャンペーンを開始したのはアメリカニューヨークに住む高校二年生のウィリアム・スロス君。普通はゴミとして処分される3Dプリンター用フィラメントのゴミやフィラメントスプールを回収し、産業廃棄物リサイクル施設で新たなフィラメントにリサイクルするプロジェクトを思いついたという。 キックスターターでプロジェクトに参加すると、プロジェクトPLAからプレッジ金額に応じたサイズの箱が送られてくる。バッカーがフィラメントのゴミやスプールを箱に詰めてプロジェクトPLAに送ると、プロジェクトPLAが提携しているリサイクル施設でフィラメントにリサイクルされる。 キックスターターでのプレッジ金額は、25平方センチメートルのサイズが29ドル、30平方センチメートルのサイズが49ドル、38平方センチメートルのサイズが89ドル、50平方センチメートルのサイズが149ドルとなっている。 キャンペーン終了まで19日を残した今日現在、1万ドルの調達目標金額に対して15人のバッカーから1,042ドル(約11万1405円)の資金を集めている。
掲載日:2019年9月7日:イギリスのフィラメントメーカーがフィラメントの製造を中止
イギリスのフィラメントメーカーがフィラメントの製造を中止したとして話題になっている。 製造を中止したのはイギリスのリジッド・インク社。自社ウェブサイトのブログにフィラメントの製造を永久に停止するとしたコメントを投稿した。競合企業としてオランダのカラーファブやイノフィルを挙げ、競争から撤退することにより、手ごろな価格のフィラメントを安定した品質で市場に供給することに寄与できるとしている。 ある関係者は、原料価格の高騰や供給の不安定が同社の利益を圧縮し、収益を悪化させたと見ている。 リジッド・インクは今後、フィラメント製造業から3Dプリンター教育事業へと事業をシフトする。同社は、3Dプリンティング研究所と名付けた月額制のサブスクリプションサービスを開始し、FDM3Dプリンティングに関する各種のノウハウを提供する。同サービスでは、スライサーの設定方法から、3Dプリンティング後のサーフェスフィニッシュの方法まで、各プロセスにおけるノウハウが提供される。なお、3Dプリンティング研究所のサブスクリプションフィーは月額27ドルになる予定。 リジッド・インクは3Dプリンター愛好家のエド・タイソン氏が設立した。同社設立の理由をタイソン氏は、既存の3Dプリンター用フィラメントの品質に不満を抱いていたからとしていた。
掲載日:2019年9月6日:ローカルモーターズが新型の小型無人3DプリントバスOlli2.0をリリース
アリゾナ州フェニックスに拠点を置く自動車製造ベンチャー企業のローカルモーターズが、新型の小型無人3DプリントバスOlli2.0をリリースする。 Olli2.0は大学キャンパスやシティセンターなどで利用される小型無人バスで、車体パーツのほとんどを3Dプリンターで製造している。前シリーズのOlliに比べ、パーツ点数が50%少なく、製造時間も50%短縮している。 Olli2.0のリリースについて、ローカルモーターズのジョン・ロジャーズCEOは、「この乗り物は、まるで2023年から来たみたいに見えませんか。でも、現時点ですでに我々は目にしているのです。まだ世界中のどこにでもあるわけではありませんが、未来はここにあるのです」とコメントしている。 Olliは12人乗りで、これまでにベルリン市、サクラメント州立大学、バッファロー大学、などに採用されている。 Olli2.0は現在、テネシー州ノックスビルにあるローカルモーターズのマイクロファクトリーで製造されている。ローカルモーターズでは、今後数カ月程度でOlli2.0を納入できるとしている。 ローカルモーターズは2007年設立。2016年に世界で初めて3Dプリンターで製造した二人乗り乗用車「ストラティ」をリリースして話題を集めた。
掲載日:2019年9月5日:ドイツの3Dプリンターメーカーがクリーンルームチェンバー3Dプリンターを開発
ドイツの3Dプリンターメーカーのクモヴィスが、クリーンルームチェンバー3Dプリンターを開発した。 クモヴィスのR13Dプリンターは、ビルドチェンバーにエアフィルターを搭載し、空気中の不純物を除去し、クリーンルームレベルの造作環境を実現している。それにより、医療機器や歯科医療機器の製造に求められている製造環境基準を確保できるとしている。また、チェンバー内の温度を最大250度まで均等に加熱することが可能で、PEEKなどのエンジニアリングプラスチックを造形する際に、レイヤー間の接着性を最大化することが可能としている。 クモヴィスの共同創業者のステファン・レオハート氏は、「クモヴィスR13Dプリンターにより、医療の世界で働くエンジニアにリソース効率の高いアディティブ・マニュファクチャリング・システムを提供できます。医療の世界で求められているエンジニアリングプラスチックを使った医療機器を製造し、医師と患者さんの双方に大きな付加価値を提供できます」とコメントしている。 ビルドチェンバーを搭載した3Dプリンターは、これまでに複数のメーカーからリリースされているが、クリーンルームビルドチェンバーを搭載した3Dプリンターがリリースされるのはクモヴィスが世界初と見られる。
掲載日:2019年9月4日:アート作品用フィラメントのキックスターターキャンペーンが開始
アート作品用フィラメントのキックスターターキャンペーンが開始され、話題になっている。 「史上初」とされるアート作品用フィラメントを開発しているのは、ニューヨークに拠点を置くフィラメントメーカーのグラフト・ミルク。ハイクオリティのマットPLAを原料にしており、滑らかなフィニッシュが確保できるとしている。 色は作品や用途に合わせて17種類から選べる。1.75mm径と3.0㎜径の二つのサイズのスプールで提供される。 キックスターターでの販売価格は、1スプールのテスターが19ドル(約2033円)、3スプールのスターターが52ドル(約5564円)、5スプールのアドバンストが79ドル(約8453円)、10スプールのプロフェッショナルが157ドル(約16,779円)などとなっている。 キャンペーン終了まで54日を残した現時点で、36人のバッカーから1658ドル(約176,248円)の資金を集めている。なお、調達目標金額は10,000ドル(約107万円)となっている。グラフト・ミルクでは、フィラメントの出荷を来月10月から開始するとしている。 グラフト・ミルクは、インテリアデザイナーのダグラス・ラーセン氏が立ち上げたスタートアップ企業。
掲載日:2019年9月3日:リンク3Dが3Dプリンター用素材トラッキングシステムを開発
ニューヨークに拠点を置く3Dプリンター用管理ソフトメーカーのリンク3Dが、3Dプリンター用素材トラッキングシステムを開発した。現在テキサス州オースティンで開催中のアディティブ・マニュファクチャリング・カンファレンスで公開されている。 開発された素材トラッキングシステムは、3Dプリンターで使用される素材の種類、シリアルナンバー、バッチナンバーなどを管理し、トレーサビリティを確保するとともに在庫や仕入れの最適化をアシストする。また、造形されたパーツごとのテクニカルスペックシートなどのドキュメントも出力できる。 リンク3Dの共同創業者でCTOのヴィシャル・シン氏は、「素材トラッキングを高度に管理することで、製造のリピートプロセスにおけるリターンを最大化できます。データが可視化され、製造効率の向上も期待できます」とコメントしている。 リンク3Dは2016年設立。3Dプリンターなどのアディティブ・マニュファクチャリング用管理ソフトウェアの開発、3Dプリンティング・サービスビューローなどの事業を展開している。同社のユーザーは航空宇宙、自動車、医療などの領域で特に多く存在し、EOSノースアメリカも同社の管理システムを採用している。
掲載日:2019年9月2日:ボーイングのベンチャーキャピタルがMorf3Dに追加資金を投資
ボーイングのベンチャーキャピタルのボーイング・ホライズンXベンチャーズが、スタートアップ企業のMorf3Dに追加資金を投資した。 Morf3Dは2015年設立。アディティブ・マニュファクチャリング関連コンサルティングサービスを提供している。同社は昨年にボーイング・ホライズンXベンチャーズから最初の投資を受けている。 Morf3Dへの投資について、ボーイング・ホライズンXベンチャーズのブライアン・シェトラー・シニアマネジングディレクターは、「Morf3Dに対する我々の戦略的投資は、インダストリー4.0の技術へのコミットメントを強化し、航空宇宙業界のサプライチェーンの成長と競争力を確保するためのものです。Morf3Dとさらに協働し、アディティブ・マニュファクチャリングを通じて同社との連携を強化してゆきます」とコメントしている。 Morf3Dは、特にアディティブ・マニュファクチャリング関連のエンジニアリング技術とデザインに特化したコンサルティングサービスを提供している。また、EOSのメタル3Dプリンターを使った、3Dプリンティング造形サービスも提供している。 ボーイング・ホライズンXベンチャーズは2017年設立。主に航空宇宙産業関連のスタートアップ企業を対象に投資を行っている。同社はこれまでに20社のスタートアップ企業に投資している。
掲載日:2019年9月1日:スリーディーシステムズとトヨタ・モータースポーツがレーシング用3Dプリンティングでコラボレート
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズと、トヨタ参加のモーターレーシングチームのトヨタ・モータースポーツが、レーシング用3Dプリンティングでコラボレートする。発表によると、両社は共同でレーシング用3Dプリンター、ソフトウェア、素材を共同で開発する。 スリーディーシステムズとのコラボレーションについて、トヨタ・モータースポーツのアンドレアス・シャムバック・プロジェクトジェネラルマネージャーは、「我々はモータースポーツの最先端におり、その分野のリーダーとパートナーシップを組む必要があると考えました。それにより、トヨタはアドバンテージをキープできるからです。スリーディーシステムズは、我々のパイオニアスピリットを共有しています。彼らは、3Dプリンターをこの世に送り出した会社そのものでもあります」とコメントしている。 スリーディーシステムズのエグゼクティブ・バイスプレジデントのハーバート・コエック氏は、「トヨタ・モータースポーツとのコラボレーションの可能性に非常にインスパイアされています。彼らは業界のリーダーです。このパートナーシップが共通の利益をもたらすことを確信しています」とコメントしている。
掲載日:2019年8月31日:Tumblrが3Dプリント銃愛好家の「ファイル共有場所」として利用
アメリカのソーシャルメディアのTumblr(タンブラー)が、3Dプリント銃愛好家の「ファイル共有場所」として利用されている。 アメリカの多くの州で3Dプリント銃の製造や3Dプリント銃の3Dモデルの所有が禁止される中、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアでの3Dプリント銃の3Dモデルを共有することができなくなってきている。Facebookの場合、3Dプリント銃の愛好家がFacebookグループなどで3Dモデルを共有すると、FacebookによってそのFacebookグループは削除され、3Dモデルを投稿したユーザーのアカウントも停止される。 Tumblrは、ユーザーが自分のアカウントから画像や動画などのファイルを投稿し、共有する仕組みを提供している。3Dプリント銃の愛好家グループ「ディタランス・ディスペンスド」は、自らの会員がTumblrを使って3Dプリント銃の3Dモデルを共有していると明らかにしている。 Tumblrは最近、コンテンツ・マネジメント・サービス大手のワードプレスに買収され、経営陣が一掃されている。3Dプリント銃の3Dモデルの取り扱いにつき、新経営陣がどのような対応をするのか、関係者の関心が集まっている。 Tumblrは2007年にサービスを開始、2011年には日本語版もリリースされている。2013年にYahoo!に11億ドル(約1177億円)で買収されたが、2016年にアダルトコンテンツの投稿と共有を禁止して以来、全会員の三分の一を失っていた。
掲載日:2019年8月30日:Nexa3DがCREAT3Dと販売代理店契約を締結、イギリス市場へ進出
カリフォルニア州に拠点を置く3DプリンターメーカーのNexa3Dが、イギリスの3Dプリンター販売会社のCREAT3Dと販売代理店契約を締結し、イギリス市場へ進出する。 CREAT3Dとの販売代理店契約の締結について、Nexa3Dの会長兼CEOのアヴィ・レイチェンタル氏は、「CREAT3Dは、我々のステレオリソグラフィ3Dプリンターをイギリスで販売するための理想的なパートナーです。イギリスのユーザーをダイアルアップ・インターネットの時代から一気にブロードバンドのマニュファクチャリングの世界へシフトさせ、スピードとコストバリアの破壊をもたらすでしょう」とコメントしている。 CREAT3Dは、ロンドン西方の街レディングに拠点を置く3Dプリンター販売会社。自動車、航空宇宙、防衛産業、コンスーマープロダクト、建設などの領域で多数のユーザーを抱えている。同社のユーザーにはジャガーランドローバー、Google、GKNエアロスペース、ハネウエル、マクヴィティーズなどが含まれる。CREAT3Dは、主にNexa3DのフラッグシップモデルのNXE400SLA3Dプリンターを販売する。 Nexa3Dの共同創業者アヴィ・レイチェンタル氏は、2003年から大手3DプリンターメーカーのスリーディーシステムズのCEOを務めていた業界の大物経営者。スリーディーシステムズを3Dプリンターの世界的リーディングカンパニーに育て上げたが、業績の不振と株価の低迷などの責任をとり、2015年にスリーディーシステムズのCEOを辞任していた。
掲載日:2019年8月29日:歯科医療用3Dプリンター市場が2024年に4億4000万ドル規模に成長
歯科医療用3Dプリンター市場が、2024年に4億4000万ドル(約470億円)規模に成長すると予想するレポートが発表された。 アメリカの市場調査会社レポート・インテレクトのレポート「グローバル・デンタル3Dプリンターマーケット2019」は、2019年時点の全世界の歯科医療用3Dプリンター市場を3億1千万円(約332億円)規模と推定し、今後年率7.2%の成長率で成長を続け、2024年までに同規模に到達すると予想している。 歯科医療用アプリケーションでは、矯正用マウスピース、クラウン・ブリッジ、入歯などの製造が拡大するとしている。 エリア的には北米市場が最大のシェアを確保し、ヨーロッパとアジア太平洋市場が続くとしている。ヨーロッパ市場の中でも、特にイギリス、ドイツ、フランスが市場拡大を牽引するとしている。 アジア太平洋市場の中では、中国と日本が市場拡大を牽引し、さらにタイ、マレーシア、ベトナムなどの新興国の市場の成長が期待できるとしている。 歯科医療用3Dプリンター市場における主なプレーヤーとして、ストラタシス、スリーディーシステムズ、エンビジョンテック、DWSシステムズ、ベゴ、プロッドウェイ・アントレプレナー、アシガなどを挙げている。
掲載日:2019年8月28日:元Uber幹部のジェフ・ホールデン氏がNexa3Dの取締役に就任
元Uber幹部のジェフ・ホールデン氏が、カリフォルニア州に拠点を置く3DプリンターメーカーのNexa3Dの取締役に就任する。 ホールデン氏はイリノイ大学出身。2014年から2018年までUberのチーフ・プロダクト・オフィサーを務め、Uberの自動運転技術の開発グループを指揮した。同時に、Uberのレストラン宅配ビジネスのUber Eatsや、UberのAI開発プロジェクトの立上げにも関与した。 Uber入社前は、Amazonに10年間在籍し、Amazon創業者ジェフ・ベゾス氏のもと、Amazonプライム事業の立上げに関与した。 ホールデン氏の取締役就任についてNexa3Dのアヴィ・レイチェンタルCEOは、「革新的な技術を伴う仕事を多くこなしてきたホールデン氏を、我が社の取締役に迎えることを喜んでいます。彼の優れた経験と知識は、3Dプリンティング技術の限界を破壊し続けている我が社の挑戦にさらなる力を与えるでしょう」とコメントしている。 Nexa3Dの共同創業者アヴィ・レイチェンタル氏は、2003年から大手3DプリンターメーカーのスリーディーシステムズのCEOを務めていた。スリーディーシステムズを3Dプリンターの世界的リーディングカンパニーに育て上げたが、業績の不振と株価の低迷などの責任をとり、2015年にスリーディーシステムズのCEOを辞任していた。
掲載日:2019年8月27日:イギリスのスーパーカーメーカーがストラタシスの3Dプリンターをパーツ作りに活用
イギリスのスーパーカーメーカーのブリッグス・オートモーティブ・カンパニー(BAC)が、ストラタシスの3Dプリンターをパーツ作りに活用している。ストラタシスのF900シリーズを使い、同社のスーパーカー「Mono R」用エアインテークシステムのプロトタイプなどを製造しているという。 BACのデザイン・ディレクターのイアン・ブリッグス氏は、「工業グレードのアディティブ・マニュファクチャリング技術への迅速で効率的なアクセスは、スーパーカーの開発プロセスのゲームチェンジャーです。わずか数時間でプロトタイプを製造でき、すぐにテストすることができます。デザインから製造までの時間を削減し、以前のようにカーボンファイバープラスチックの型を作る必要もありません。テスト走行も問題なくクリアしています」とコメントしている。 「Mono R」は、今年夏に公開されたBACの最新シリーズで、340馬力のエンジンを搭載した最高時速272キロメートルのスーパーカー。エアインテークシステムのほか、ステアリングホイールグリップやエアインレットなども3Dプリンターで製造している。 BACは、2009年にニール・ブリッグスとイアン・ブリッグスの兄弟が設立したスーパーカーメーカー。リバプールに拠点を置き、一人乗りスーパーカーのMonoシリーズを製造している。
掲載日:2019年8月26日:北アイルランドのメディカルスタートアップ企業が300万ドルの資金調達に成功
北アイルランドのメディカルスタートアップ企業のアクシアル3Dが、300万ドル(約3億1500万円)の資金調達に成功した。 Aラウンドとなるファイナンスに応じたのはロンドンに拠点を置くインプリマチュア・キャピタル・ファンド・マネジメント、テックスタート・ベンチャーズ、クラレンドン・ファンド・マネージャーズ、イノベーション・ウルスターなどのベンチャーキャピタルと複数の個人投資家。調達した資金はアメリカ営業所の開設や、新規従業員の雇用などに使われるとしている。 アクシアル3Dのダニエル・クローフォードCEOは、「今回の資金調達は我が社にとって重要なマイルストーンになります。この資金は我が社の成長を加速させ、我々の3Dプリンティング技術を医療の世界に浸透させる大きな力になります。3Dプリンティング技術を導入することで医療コストを削減し、コンプライアンスを進化させ、患者のケアをより強力にできます」とコメントしている。 アクシアル3Dは、CTやMRIなどで撮影した画像データをもとに臓器や骨格などの医療モデルをアウトソーシングで製造する事業を展開している。同社の顧客にはロンドン王室病院、タラハセー記念病院、バセル大学病院などが含まれている。同社は、2018年度アイルランド優秀メドテック賞を受賞している。
掲載日:2019年8月25日:サンフランシスコのスタートアップ企業が3Dプリンターでテーブルランプを製造
サンフランシスコのスタートアップ企業のガントリが、3Dプリンターでテーブルランプを製造し、話題になっている。 ガントリが製造しているのは小型のテーブルランプで、いずれもシンプルなデザインで落ち着いた雰囲気を持つ製品となっている。現時点で134種類のデザインがリリースされている。価格は98ドル(約10,486円)からとなっている。 3Dプリンターでテーブルランプを製造することについて、ジョージア工科大学出身のエンジニアでガントリCTOのクリティーナ・テイラー氏は、「一つの製品を開発するには長い時間と何万ドルものコストが必要です。そして、たとえ開発したとしてもそれが売れるかどうかはまったくわかりません。そのコストは大きな障壁となり、多くのデザイナーが自分の作品を世に出せない状態になっています。3Dプリンターを使うことで、その障壁をなくすことが可能になりました」とコメントしている。 ガントリは、独自開発した3Dプリンターでテーブルランプを製造し、表面を研磨して水溶性のペンキを塗って表面をフィニッシュしている。そうしたポストプロセスを施すことで、サーフェスなどのクオリティを確保している。 3Dプリンターをパーツなどの製造に活用する機運が高まっているが、最終製品を3Dプリンターで製造するケースは珍しい。今後同様のケースが増えてくることが期待される。
掲載日:2019年8月24日:ビッグレップ創業者兼CEOのレネ・グルカ氏が死去
ドイツの大型3Dプリンターメーカーのビッグレップ創業者兼CEOのレネ・グルカ氏が死去した。死因などの詳細は明らかにされていない。 グルカ氏は1971年にドイツ北部の街ヴァレルで生まれた。オスナブリュック郡でビジネス関連法を学び、ベルリンで事業活動を開始した。後にサンフランシスコでドイツ・アメリカ商工会議所のマネージングディレクターを務め、ベルリンとサンフランシスコの企業間の交流活動を促進するなど多方面で活躍した。 2014年にビッグレップを設立。世界中で3Dプリンターメーカーが数多く勃興する中、設立当初より大型3Dプリンターにフォーカスし、比較的初期の段階で大型3Dプリンターメーカーとしてのステータスを確立した。 グルカ氏の死去に際し、ビッグレップは自社ホームページで以下のコメントを掲載している。 「レネのビッグレップとその従業員に対する影響力を鑑みるに、レネなき日々の生活がどのようなものになるのか想像できません。レネが存命中に我々に与えてくれた影響力やインスピレーションを失うことについて発する言葉もありません。彼の存在を通して知りえたものと、彼のアイデアへの尊敬を忘れないようにしたいと思います」 ビッグレップは、グルカ氏の後任CEOなどについての情報を、現時点では明らかにしていない。
掲載日:2019年8月23日:アメリカ空軍がストラタシスの3Dプリンターを航空機修理部品製造機械として承認
アメリカ空軍が、ストラタシスの3Dプリンターを航空機修理部品製造機械として承認した。 承認されたのはカリフォルニア州トラビス空軍基地に設置されたストラタシスF900 3Dプリンター。アメリカ連邦航空局(FAA)とアメリカ空軍先端技術・研修センターによる承認を受けた。 アメリカ空軍では、ストラタシスが開発したサーモプラスチック素材のUlterm9085を使い、輸送機C-5スーパーギャラクシーの非構造部品の製造などに利用するとしている。例としてC-5スーパーギャラクシー機内のトイレ用カバーを挙げ、それまでは発注から納入まで1年の期間を有していたものが、3Dプリンターで製造することでわずか73時間で製造できたとしている。 ストラタシスのUlterm9085は、エアバスの最新鋭機種A350XWBシリーズの内装用部品の製造にも使われている。 アメリカ空軍は3Dプリンターの導入を進めていて、トラビス空軍基地以外にデラウェア州ドーバー空軍基地でも3Dプリンターを導入、航空機用部品の製造などに利用している。アメリカ国防省は、アディティブ・マニュファクチャリング技術の迅速な導入を戦略目標に設定しており、アメリカ軍全体での3Dプリンターの導入が今後さらに進むと見られる。
掲載日:2019年8月22日:ジャビルがニューメキシコ州にメディカル3Dプリンティング・センターを開設
アメリカの製造サービス企業のジャビルが、米ニューメキシコ州アルバカーキーにメディカル3Dプリンティング・センターを開設する。現在のヘルスケア施設に4200万ドル(約44億5200万円)を投じ、新施設として活用する。 センターの開設により、アルバカーキーには新たに120人分の雇用が生まれる。ジャビルはすでに、素材管理責任者、品質管理技術者、アディティブ・マニュファクチャリング・エンジニアなどの15人の人材を募集している。 ジャビルは2018年9月に、ニューメキシコ州内にあるジョンソンエンドジョンソンの医療施設を受け継ぎ、360人の従業員とともに運営している。 センターにはアルバカーキー市も、地元経済開発基金から75万ドル(約8025万円)を投資する。アルバカーキー市のケラー市長は、「この投資がリターンをもたらすという計算をしています。わが市が行っている他のプロジェクトにとっての良い見本になります」とコメントしている。 ジャビルは1966年設立、フロリダ州セントピーターズバーグに拠点を置く製造サービス企業。フロリダ州タンパベイ地区では最大規模の企業で、全世界28国に100か所の工場を所有し、従業員17万人を雇用している。
掲載日:2019年8月21日:Formnext Forum Tokyoが2019年9月10日に開催
毎年ドイツで開催される世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会Formnextに先駆け、東京・お茶の水でFormnext主催のセミナー・交流会「Formnext Forum Tokyo」が、2019年9月10日(水)に開催される。 基調講演では、「AMの効果的な導入、未来の製造プロセスがもたらす可能性」の演題で、アーチェン・センター・フォー・アディティブ・マニュファクチャリングのクリスチャン・アームズ氏が講演する。 続けて、アディティブ・インダストリーズのハリー・クライジネン氏が、「AM製造プロセスの自動化と統合による普及の加速化」の演題で、欧州におけるアディティブ・マニュファクチャリング技術の普及について解説する。 また、Formnextの主催者のマサゴ・メッセ・フランクフルトのペトラ・ハーバーガー氏とサシャ・ヴェンゼラー氏の二人が、「Formnext 2019 開催概要とプレビュー」と題し、今年度のFormnextの概況についての説明を行う。 Formnext Forum Tokyoの開催時間は13時30分から17時40分までで、その後に交流会も行われる。 Formnext Forum Tokyoへの参加は無料で、参加申し込みは専用フォームから行える。
掲載日:2019年8月20日:3Dプリンター用フィラメント市場が2025年に13億1027万ドル規模に成長
アメリカの市場調査会社のフィオール・マーケットが、全世界の3Dプリンター用フィラメント市場が2025年に13億1027万ドル(約1388億8862万円)規模に成長すると予想したレポートを発表した。それによると、フィラメント市場は2018年から2025年にかけて年率27.66%の成長率で成長を続け、2025年に同規模に達するとしている。 フィラメントの素材ではプラスチックが全体の36.19%を占め、今後も最大のシェアを確保するとしている。特に航空宇宙、防衛、自動車、医療・歯科医療、コンスーマーグッズの領域での利用が広がり、マーケット拡大を牽引するとしている。 エリア別では北米市場が全体の38.58%を占め、今後も最大のシェアを確保するとしている。また、アジア太平洋地域が、北米に続いて二番目のシェアを確保するとしている。アジア太平洋地域においては、中国とインドの市場の伸びが期待できるとしている。 フィラメント市場における主なプレーヤーとしては、Pイヴォニック・インダストリーズ、フィラボット、LGケミカル、ヴォクセルジェット、マークフォージド、プロトラブズ、カーボン、マテリアライズ、ストラタシス、スリーディーシステムズ、アーケマSA、SABIC、クラリアント、HPなどを挙げている。
掲載日:2019年8月19日:スリーディーシステムズが2019年度第二四半期決算を発表
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズが、2019年度第二四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上は1億5730万ドル(約166億7380万円)で、前年同期から11%減少した。同決算の発表を受け、ニューヨーク証券取引所で取引されている同社の株価は8.16ドルから6.88ドルへ下落した。 セグメント別の売上では、3Dプリンターの売上が9,375万ドル(約99億3750万円)で、前年同期から15.36%減少した。サービス関連の売上は6,351万ドル(約67億3206万円)で、前年同期から3.44%減少した。 GAAPベースの営業費用は9250万ドル(約98億500万円)で、前年同期から1.5%減少した。同期間末に同社が獲得したフリーキャッシュの総額は1億5040万ドル(約159億4240万円)となった。 決算の発表について、スリーディーシステムズのヴィオメッシュ・ジョシCEOは、「大企業を中心とした顧客の注文パターンにより、今期は向かい風に直面しています。一方で、コスト構造における我々の前進について安堵しています。今年後半におけるさらなるコスト削減に意識を集中していきます」とコメントしている。